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スキルの自覚

「ステータスオープン!」


「サブメニューオープン!…」


「メニューウィンドウオープン!…」


「オープン…」


「オー…」


きゃろ「いきなり頭おかしい事するのやめて?何がしたいの?」


声に出して手を動かすが反応がない。

きゃろに冷めた目で見られ、頭おかしいとまで言われてしまった…。

この世界に、実はスキルがあると聞いたから、見てみたかったんだ…

やはり俺にスキルは無いのだろうか…


俺「えと…スキルとかステータスが見たくて」


きゃろ「鑑定があれば出来るし、見てあげようか?」


マンドラゴラ如きに、そんな事もできるのか!?

内心でそんな事を思いつつも、見えると言うなら見てもらうしかない。


俺「お願いします!!。」


きゃろ「なんか失礼な事考えてたわね?まぁ良いけど」


不満げに言いながら、俺を見るきゃろの目が変わった、なんかゾワゾワする。


きゃろ「うそ…鑑定が効かない…」


信じられないとでも言いたげに、きゃろが言った。


俺「やっぱり出来なかったんだな?期待させやがって」


ショックだ…出来ないなら出来ないと、初めから言ってくれれば、無駄に期待しなくて済むのに…


きゃろ「出来るわよっ!!あんたがなんか変なだけ!!」


出来ないだけならまだしも、人を変人みたいに言い放つきゃろ、心外である…


きゃろ「多分だけど、他人からのステータスを覗くのを妨害するスキルが発生してるわね」


鑑定を妨害するだけのスキルそれだけなら何の役にも立たないんじゃね?


俺「じゃあ…俺はこのまま、一生自分のスキルも分からないまま過ごすのか?」


天国から地獄の気分だ…あっ…嫌な事思い出した。


きゃろ「自分で鑑定系のスキルを得るしか無いわね、でも意外と簡単よ?覚えてみる?」


俺「覚える!!」


即答一択である。


きゃろ「ならまずは人をよく観察して見て、仕草や癖、歩き方とか今どんな気持ちかとか」


それはホストでは当たり前の事だな、どんなブスでも褒めるにつきる。褒める所が無い時は、服や身につけている小物をと、何でも良いから全部観察して褒めるのだ。


俺「師匠、それは既にやってます。」


きゃろ「師匠って何?

やってるなら、後は自覚する事、自信を持って、貴方の鑑定スキルをイメージするの、スキルは自分の力、出来る自信があれば発生するはず」


言われて考える。

俺の鑑定スキルのイメージ?…

人の仕草や行動から、心情や得手不得手、私生活、仕事、性格、持ち物やカード類から財産や金の使い方、後はどうすれば沼って俺に貢ぐようになるか

を見抜けるスキルだろうか?


イメージすると途端に胸の奥が熱くなった。


俺「なんか胸の奥が熱くなったけど?…これで発生したのか?」


きゃろ「はぁ…私じゃ見えないんだから、聞かないで自分で試しなさいよ」


ため息混じりに当たり前の事を指摘される、マンドラゴラに…

情けなくなるね…


俺「試すって言っても、鏡も無いのにどうやって観察すんだ?」


自分の事は見えないんだから観察のしようが無いと思って言ってみたが…


俺「あっ…出来るわ…ちょっと待って」


そぅ、出来る、俺には出来る。

格闘技をやっていれば当然身に付く、第三者から見た時の自分の動き、相手の動き、予測

イメージを頭の中で映像として流しながら次の行動やコンボと繋げるのが当たり前だった。

社会人になってからも使えた能力、これは既にスキルだ。


すると次々とイメージが湧き胸の奥が暑くなる。


「鑑定!!」

やっとステータスを見れるように…

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