47 アズルートとの再会
「お久しぶりです。いきなり手紙が来たのでびっくりしましたよ。何年振りでしょうか?」
アズルートはシャーロットと同じくあの時となにも変わらない姿だった。
「30年ぶりぐらいでしょうか」
「意外と時間が経ってるんだな」
「もうそんなに経ちましたか…そうだ!お茶にしませんか?」
「いいですね」
俺たちは生徒たちがアズルートの新しい使い魔(だと思われる)と戦っている間にお茶をすることにした。
生徒たちが戦っているのに、である。
我ながら最低だな。
アズルートが戻ってきた。
「どうぞ」
俺たちの前にそれぞれお茶の入ったカップが置かれる。
「ありがとうな」
「ありがとございます」
俺はそれを一口飲んだ。
「あれは?」
俺は頭上の使い魔(?)を指さす。
「ああ、あれはあなたも予想していると思いますが私の新しい使い魔です。ちなみにあなたと戦ったやつよりも強いですよ」
「ほう、それは頼もしいな」
「はい。そういえば彼らはほっといて大丈夫ですか?」
上のほうでは叫び声が響いている。
「大丈夫じゃないけどなんとかなるっしょ」
「ははは…」
俺たちのまわりではどんどん生徒たちが倒されていく。
それを俺は新たな魔法『治癒魔法』で回復させていった。
いやぁ指揮棒振ってるようで楽しいわー。
「そういえばエマちゃんは?」
「あの子はいまでもアズルートに住んでますよ。子供もいてクリムゾン学院に通ってるはずです。その子は半獣人ということになりますね」
「子供…」
あのエマちゃんに子供がいるなんて信じがたい。
まぁ俺が死んでから30年ぐらい経ってるから当然といったら当然か。
「ちなみにお相手は誰ですか?」
シャーロットが尋ねる。
「あのあなた方が連れてきたハリーという少年、いやもう立派な大人ですね。彼が彼女の旦那さんです」
あんのクソガキがぁ!
俺の許可なくエマちゃんと夫婦になるとは!!
言語道断!
あ、でも俺死んでたから結局無理なのか。
「はぁ」
「この人、いまの話聞いてかなりショックを受けたみたいですね。お子さんの性別はどちらですか?」
「女の子です。かなりの美人さんですよ。あ、なんか上のほうが終わったみたいです」
上を見ると悪魔のような使い魔が生徒たちの手によって倒されたところだった。
「あの生徒さんたち頑張りましたね。宿はどうするんですか?」
「まだ決まってない。これからだ」
「なら家に泊まっていきませんか?実は地下にも部屋があるんですよ?」
「いいのか?」
「はい!」
「ならご厚意に甘えさせてもらおう」
もう日が暮れそうだしこの後も予定があるから別に問題ないだろう。
親御さんにも合宿するって言ったし全員の着替えも異空間に入っている。
今日はここで生徒たちを休ませることにした。




