14 女性陣の恋バナ
私はあの人の作った異空間内にいます。
最初は光がなかったけれどランプを使ったりして明るくなりました。
なかに椅子とか小さな机を入れたりして今は3人でお茶会をしています。
「ねえねえ聞いてくださいよ。こないだ書斎を適当に整理していたら異世界の書が出てきたんですよ。文字は全く同じなんですけど小説とか魔導書のように文字だけじゃなくて絵ばっかりなんですよ。どう思います?シャーロットさん」
「私に聞かれても…。あの人に聞いたらどうなんですか。あの人は異世界出身ですから」
「そうなの!?ねえ、なんでこっちの世界に来たの?ていうか異世界ってなに?」
「異世界とはこの世界とは違う世界のことです。あの人はあちらの世界で重い病におかされていました。そこを闇の国の国王で私のご主人様である人がやっとの思いで見つけて連れてきたんですよ」
「それって誘拐じゃないですか」
「ゆーかい!ゆーかい!」
「そうかもしれません。でもご主人様がその時、見つけなければあの人は亡くなっていたんですよ」
数秒の沈黙。
「そして使い魔として私が選ばれて魔法のことやスキルのことを教えたんです」
「え?シャーロットおねちゃんは人じゃないの?」
「はい。私は蜘蛛の魔物です」
「へぇ。そうなんですね」
「はい。この姿は人に自然体で接してもらうためのものです。あの人は蜘蛛の姿でもそんなに気にしていなかったですけど」
「ねえ、シャーロットおねちゃんはテオおにいちゃんのことがすきなの?」
私はお茶を吹き出してしまった。
私があの人のことを?
はっ笑わせないでください。
「シャーロットさん、わかりやすい…」
「ちっ違いますっ!」
「実際のところはどうなのさー」
「だから違うって言ってるじゃないですか。邪眼を使いますよ。何にしましょうか…」
「うわあっ。怖いからやめてください。シャーロットさん、いつも本気なんですから」
「遊びにも本気でやれねぇやつはゴミ以下だ、と誰かが言っていましたよ」
「うん、そうだね。でもこれは遊びじゃないからやめようか」
「わかりました」
「良かった…。殺されずに済んだ…」
「では、羽交い締めにしましょう」
「それはもっとやめて」




