第1話 君がいた夏
ピピピピピピピピピ
目覚ましが私の頭上でけたたましく鳴り響く
寝起きの頭を殴られたような強い不快感があるのにどうしても止めるための手が動かない、だるい、無理。
「蒼菜ーーーーーーー!!!!起きなさーーーーーーい!!ご飯が冷めるわよーーー!!!」
………
うるさい…………
ナメクジのようにグダグダ這いつくばって進めば
いつの間にか目の前に居た母にげんこつを食らった
容赦なく殴られた痛みで目が覚める1度起きてしまえばこちらの物、顔を洗い、着替えをし、髪を整え朝ごはんを食べる、その後歯を磨いて持ち物の確認をしたらあとは待つだけだ
待っているのは同い年で幼なじみの草薙すずな
この8月の前半、人をとかすかのように明るく熱を発している太陽よりも明るい自慢の幼なじみだ
「あ!やっと来た!!もー寝癖ついたまんまだよー」
「えーまあ今日プールあるしいいでしょ問題ないって」
「プール5限目でしょもはや関係ないじゃん」
「んーまあなんとかなる〜ふぁあ」
「もーまたあくびして〜昨日ちゃんと寝たの?」
「寝たよどんだけ寝たって朝は眠いのお」
「全くもー学校ついたら髪とかすからね逃げないでね??」
「んーー〜どうぞお好きにー〜〜」
「はいはい〜。そういえばさ昨日の番組見た?」
「あ見た見た!あらさー」
「 」
――――――
君は行きも帰りも一緒にいてくれてどうでも良い事ばかり話してくれた
メダカがいつの間にか増えたとか狐っぽいのを見かけたとか持ってたシャーペン全部芯詰まり起こしたとか
どうでも良い事ばっかりだった
でもそれがきっと楽しかったんだろうな




