第一章1『少年と少女』
ついに、フィッツインプロミスの冒険が始まる!
ーーの前に、一旦回想シーン。
今日は見渡す限りの晴天ーーだと思う。それをここからでは確認できないから、不確かなことは言えない。
ただ確かなことは、今日は少年にとって人生最大の転機が訪れる日であるということだ。
「おーい、何してるんだ?」
少年は丘を登り、そして問うた。ーー丘の上で一本の木に手を置き、静かに街並みを望んでいた一人の少女に。
顔は思い出せない。しかし確かに覚えているのは、あの少女の顔がどこか悲しげであったということだった。
後ろから声をかけられた少女は振り返り、その瞳に少年を映した。
「ーーあなた、だれ?」
「俺か? 俺はレックス。ジュリアス•レックスだ。お前は?」
少年の名を聞いた少女は、「レックス」と少しの間のその言葉を口ずさんだ。その後、
「私の名前はーー。ここの場所でこの街を見るのが好きなの」
「なるほど。確かにいい景色だな。俺初めてここに登った」
少年が少女と同じ絶景を脳裏に焼き付けていると、横から少女に声をかけられ、
「ーー私、とある花を探してるの」
そう聞かれた少年は困った。なにせ少年は花に関しては無知なのだ。無論、花だけに限った話ではないのだが。
「花か……悪りぃ、俺そういうのはあんまり詳しくないんだ。どんな花なんだ?」
幼いながら、このまま話を切るのも申し訳ないと考えた少年は、その花についての情報を少女から聞き出そうと考え、そして聞いた。
そう聞かれた少女は、静かに足元に置いていた本を手に取り、とあるページを開くーー。
わかりにくかったらすみませんが、「私の名前はーー。ここの場所でこの街を見るのが好きなの」のセリフ、言いかけてやめたんじゃなくて、そこだけさっぱり記憶に穴が空いたようになっていて思い出せないだけです。




