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90.正義の味方 その二十八 いけないボーダーライン ɤ


 『Pi, Pi. Pi』


 宇梶、霧子と僕の3人で捜索を再開すると間もなく、僕のスマートフォンが鳴った。


 『新堂さんからだ、もしもし』


 『敵と遭遇!すぐに合流!GPSを確認して!』


 『了解!』


 『位置は!?』


 宇梶の目つきが変わり、戦闘モードへ。


 『こっち、東だ』


 『先行するわっ!ついてきて』


 彼女は抜刀し、走り出す。


 『あいよ、霧子は僕の後ろに!』


 『わかった』


 雑草を物ともせず、疾走する宇梶の後をついていく。



 

 数分後、登山道のような石の階段に出た。


 見渡すと、僕らの位置から下方で平田と新堂が大きな黒い獣と戦闘している。 


 『新堂さん!加勢します』


 宇梶は、下り坂で更に加速して参戦する。


 その敵は狼?いや、尻尾の形状から狐のように見える。


 サイズは件の大狼よりは小さい気がする。


 僕は一歩下がり、小声で確認する。


 『霧子、のりちゃんじゃないよな』


 『全然、違う!』


 よし。


 『あの女二人には姿を見せるなよ』


 『あい』


 霧子が下がったの確認してから、僕も階段を下る。


 『新堂さん、平田!』


 『遅いで、柊!エミが軽傷』


 平田は新堂と狐との間におり、ボクシングのようなステップで威嚇している。

 

 フォンッ!


 宇梶も敵に斬りかかるが、その体毛を幾分が薙いだだけだ。


 狐は躍るように左右に体を振っている。


 2つ、3つと追撃するが、かすれども当たらない。


 ギャンッ!


 狐は器用にも、宇梶の日本刀を爪でいなし、絶妙な距離を取り続ける。


 速いな。


 四足歩行、獣独特の動きと言うのだろうか。


 僕は、その戦況を横で見つつ、新堂に”慈恩”を施す。


 『ありがとね』


 『”おばりよん”?』


 『恐らくね。私たちは銃で牽制、いいね』


 『了解』


 ワルサーを抜き、照準を定めるのだが、撃つに撃てない。


 ”おばりよん”は姿勢を下げ、地面に擦らんばかりの低さで高速移動している。


 体格は僕らに対して有利な訳ではないが、四足で地に伏せるその戦闘スタイルに


 僕らは攻めあぐねていた。


 この山道での足場の悪さも、ムコウには地の利になっている。


 宇梶は、刀を満足に振り下ろす事ができておらず、命中精度にかける。


 平田の打撃は、まだ命中するものの、この足場故、体重を乗せる事ができず、


 ダメージが通っているように見えない。


 むしろ、”おばりよん”の返す爪でダメージを受けている状況だ。


 僕と新堂も敵と味方が近接、交差する為、援護できずにいた。


 押しているのはこちらなのに……


 その”おばりよん”は、時折、こちらを見て目を細めている。


 睨まれているのか?牽制のつもりなのか?


 『カァァァァ……』


 ”おばりよん”はこちらを睨みながら口を開くのと、


 僕の左手がアラームのように反応するのは同時だった。


 『陽子、連撃で一気に仕留めるで!』


 『はい!』


 僕の予感など知る由もない二人は、敵に突撃してしまう。

 

 『なんかくるっ!下がれっ!!』


 僕の声よりも先に、赤い霧が二人を包み込んだ。


 『ちっ!』


 『柊君も、無闇に近寄らない!』


 走り出すが、新堂に肩を掴まれ体勢を崩しながらもなんとか踏みとどまる。




 『ゲホッ!』


 宇梶は、咳き込みながらも霧を払っているが、


 その前方にいた平田は膝をついたまま動かない。


 赤い霧は少しづつ晴れていくが、


 『”おばりよん”がいない』


 新堂はベレッタを構え、周囲を警戒する。


 『柊君、私の背中を!』


 彼女に背中を預け、ゆっくりと前進していく。


 逃げたのか?いや、左手にくる痒みに似た感覚。まだ、いるな。


 僕の体勢、後進する為、宇梶と平田との距離がとても遠く感じられた。


 『陽子、怪我は?』


 『大丈夫。目と喉が、げへっ!』


 彼女は目に涙を浮かべ、その場で胃液を吐いた。


 『あみ!』


 『……』


 平田はしゃべれないのか、腕を軽く振るのみだった。


 『先にあみを!』


 『了解!』


 新堂の指示に従い、平田の元に走ると、


 『柊!!』


 霧子の悲鳴。


 『!!!』


 左肩の痛みと同時に足が浮く、


 上下の振動、揺れる景色で運ばれている事に気づいた、


 ”おばりよん”は器用にも僕を咥えたまま、木々を壁蹴りしながら移動している。


 『おおおおおお!』


 新堂達の姿があっと言う間に小さくなる。


 やってくれる!いいぜ、ゼロ距離でぶっ放してやる!


 ”おばりよん”の頭を鷲掴みにして詠唱、


 『流れる白光、薙ぎ払え……』


 『待て!お前が雷神だな?』


 しゃがれた声が聞こえた。


 ”おばりよん”の声?こいつ、しゃべれるのか?


 詠唱を止めて右手を放すと、狐はゆっくりと着地、僕を開放した。


 『イキナリですまなかった。こちらも白鞘に強襲されたのでやむを得なかった。


  お前を攻撃するつもりはない。ムジナから話は聞いている。


  若き黒医者、またの名を雷神』


 ”おばりよん”は地面に伏せて、尾を丸めた。戦闘意志はなさそうだが。


 『そんな大したもんじゃないよ。でも、当たりだ。


  鳥谷、カラスん所のやぶ医者だよ』


 僕もワルサーを腰に仕舞い、両手を上げる。


 『白鞘に出入りしているとは聞いていたが、まさかこんな所で出会うとはな』


 『白鞘に潜っている事はあまりしゃべらないでくれ。これでもスパイだ』


 『それにしては、ずいぶんな活躍ぶりだな、噂はずいぶんと聞くぞ』


 『それも言わないでくれ、巻き込まれやすいんだ。』


 お手上げのポーズで苦笑する。

 

 『そうだ、さっきの攻撃であの2人に何を?致命傷にはならないよな?』


 『ご心配なく、せいぜい麻痺と嘔吐ぐらいなもんよ。時間稼ぎ。


  本題だ、力を貸してもらえないか?』


 『力を貸すのはやぶさかでないんだけどよ、今はマズイ。

 

  白鞘の任務中な……』


 『今、貸してほしいんだ!』


 ”おばりよん”の力強い言葉が僕を遮る。


 『他の黒連のメンバーは?』


 『召集できなかった。時間がないんだ。助けてくれ』


 なんでこうこっちの言い分、事情はガン無視して、自分の要求のみズバリ端的に言うかな。


 思わず顔を押さえて、下を向く。


 どういう教育受けてんだよ。親の顔が見てみたいわっ。


 あぁ~、こんなんばっか。


 『すまない、助けてくれ』


 先程とは違い、高音の心地よい声が目の前から聞こえて、


 ゆっくりと顔を上げると、程よく日に焼けた褐色の女がいた。


 下着?いや、水着のような、水着のようで、水着だ。


 なんだ、これは?ビキニ的な、なにかだろう。

 

 数秒かけて上から下まで、しっかりと見てしまった。


 はっ!!


 『やめろっ!色仕掛けをつかうんじゃない!』


 目を両手で覆い、女に背を向ける。


 しかし、女の姿はまぶたに焼き付いて離れない。


 『蟲卑雌でもイケルんだろう?私なんか全然余裕だろうっ?』 


 ”おばりよん”は僕の肩を掴み、揺すってくる。


 やめろ!


 柔らかいなんかが、僕の背中に当たったりなんかしちゃっている。


 たゆん、たゆん。


 うんたん、うんたん。


 術中にハマル!耐えろっ!耐えるんだ!!


 思い出せ!桜のおっぱい触っただろう!意志を強く、たゆん。


 集中するんだ、たゆん、ぽにゃん。


 ぐおおおお。


 『ダメだよっ!柊は、のりちゃんを探すんだから!』

 

 『いあたたたた、髪の毛を引っ張るな。枝毛が増える!』


 混乱しながらも聞いた声に振り返ると、霧子が”おばりよん”に噛みついていた。


 『のりちゃんが先なの!』


 『イダダダ、やめなさい!痛いわっ!!』


 褐色の女は霧子をむんずと掴み、投擲する。


 おぉ、結構飛んだな、大丈夫かな。


 『ふぅー、ふぅー』


 肩で息をする女性を尻目に僕の脳裏には、”撤退”の2文字が浮かんでいる。

 

 これ以上、この戦況が続くのはよろしくない。


 ”勝利”もいらん、”敗北”もいらん。


 少しづつ距離を、ゆっくりと後退する。


 GPSで位置を確認して……、


 『雷神、茶々が入ったけど助けて欲しいのは事実。


  仲間を救ってほしい』


 『いや、そのテンパっているのは分かるけど、


  僕は君を、白鞘の任務で”おばりよん”を倒しにきたんだ』


 『へっ?”おばりよん”?私が?


  私は妖狐だけど、”おばりよん”じゃない。”バロウキツネ”と勘違いしているの?』


 僕の指摘を受けて、彼女はあきれているのか苦笑している。


 なん…だと…?


 新堂の勘違いなのか、ぐぬぬぬ。


 あのドジッ娘リーダーめ。


 『じゃあ、何か?戦闘していたのはこちらから、白鞘から仕掛けたからか?』


 『えぇ、私も急いでいたから迂闊にも遭遇しちゃって、


  それであーなって、こーなって今に至る訳、ご理解頂けたかしら?』


 口調は穏やかながら、嫌味がピリリと効いている。


 あぁ、頭痛がまただよ。


 『意外に早く戻ってきたわね』


 『柊を返せー!柊、のりちゃんを探しに行くよ!』


 霧子は、草むらから飛び出して、僕の前で女と対峙する。


 『うぅぅ!』


 小さな体で牙をむき、低く唸り声で威嚇しているが、


 当の妖狐はなんとも思っていない様子。

 

 『あんた、私が誰か分かって、喧嘩売ってんの?』


 女は霧子を見て、冷たく言い放つが、


 『知らん!!』


 こちらも全く怯まず、即答する。


 『この……ガキ』


 どうしよう。


 あまり長居してもよろしくない。


 この女、妖狐がこちらへの悪意、敵意を持ってない以上、


 霧子のお願いと白鞘の任務に合流したいんだけどなぁ。


 説得できないかなぁ。




 キィン!


 僕の左手への反応と同時に、妖狐と霧子は同じ方向を見た。


 『のりちゃん!』


 『凛!


  雷神、いや、柊君。


  答えはYesのみでお願いするわ。私の大切な、姪っ子を救わないといけないのよ』


 その瞳には決意が宿り、僕に有無を言わせなかった。


 僕も覚悟を決めないといけない。腹をくくらざるを得ない。


 『今の反応でお互いに分かったよな。


  のりちゃんも、凛も恐らく、同じ場所にいる。


  お互いの目的は合致してる。』


 二人を指さして、確認する。


 『分かった』


 『異議なし』


 おかしなパーティーは、狐の姿に戻った妖狐を先頭に走り出す。


 流石に獣、そのスピードは速く、


 こちらは”鋭針装”でドーピングしてもついていくのがやっとだった。

 

 あまりにも必死に走り、どれだけ経ったのだろうか。


 妖狐は、大木の陰で姿勢を下げて止まった。


 『ストップ、あそこ、見えるわね』


 肩で息をしつつ、彼女の横から様子を見ると仮設住宅のようだが、


 結構な大きさの施設が確認できた。


 『……あのプレハブみたいなやつだね。


  ん?あのマーク、長老教会か』


 『ご名答、知り合いいるの?』


 『こないだ殺されかけたくらいだ。なぁ、霧子』


 『うん、やっつけたった』


 子ぎつねは、フンス、フンスと鼻息荒く吼えるのだが、


 『あら、意外にやるのね、おチビちゃん』


 『やったのは僕だ』


 『そうだ!』


 なんで、そんなに自慢げなの、この子。


 妖狐の眉間にふかいしわが刻まれた。意味分かりませんよね、僕もです。


 『誰か出てきたよ!』


 霧子の声で僕らは我に返って、施設を観察すると、


 ずいぶんと対照的な二人の男が話している。


 坊主の日本人と金髪の欧米系の男、2人ともスーツを着ており、


 こんな田舎の山奥では動きにくそうで景色にも浮いていた。


 何を話しているんだ。


 『九条さん、予定通りです。


  これだけあれば十分でしょう』


 『それは重畳。こちらもイロイロありましてね。


  これ以上、求められたら困る所でした』


 これだけ離れていても聞き取れるのか、妖狐は、僕の耳元で囁く。


 『儀式は予定通りに実施できますか?』


 『もちろんです。本日、24:00に』


 『!!!』


 僕は思わず目を見張った。


 今日行われる儀式とやらではなく、建物から出てきた女を見たからだ。

  

 スーツ姿の女。


 『えぇ、何も問題ありません。九条さん』


 あの女、魔王の配下だ。確か、”ラン”と呼ばれていたな。


 『マズイぜ。非常にマズイ』


 僕は、妖狐に小声でつぶやく。


 『知り合いかしら?』


 『知り合いじゃねぇが、あの女、白鞘の人間だ』


 『みーんな倒せばいいじゃん!ふるぼっこ!』


 何一つ理解していない子ぎつねが笑っている。


 こちらはまったく笑えない。


 妖狐の方は察したようだ。


 『それは……なんと言うか困るわね。思っていた以上に複雑』


 『問題は置いておいて、証拠は取っておかないとな』


 スマホのカメラ最大望遠で3人の姿を収める。


 すげぇな。バッチリ取れてる。手ぶれやらその他補正オールオッケー。


 『あなたの事情、立ち位置を考慮したいのはやまやまなんだけど、


  こちらも急ぎの要件よ。腹をくくってもらえるかしら?』


 妖狐の瞳には決意の炎が宿ったままだ。


 『分かっている。分かってはいるんだけど……』


 どうする?あの施設が”クロ”なのは分かった。


 あそこに目的の物があるのも、まぁ、確定だろう。


 しかし、敵は長老教会+白鞘。


 長老教会、あの……カリバーン。


 あんな戦闘力を持った人間が他にもゴロゴロしているのか?


 ぐぁぁ、頭痛い。毎回、強敵ばっか。


 たまにはさぁ~。”おばりよん”はチョロそうに聞こえたのに!


 しかも!更にだ!!


 白鞘の”ラン”がいる以上、あの魔王と遭遇する可能性だってある。


 と、なると相当しんどい。厳しい戦いになる。


 前回はまぐれで引き分けたにすぎない。


 あの現象、ドーピングがもう一度、都合よく発現するだろうか?


 そんな奇跡にすがっても……となると手数がいる。


 僕と妖狐では足りない。正直に言うと霧子はいない方がいい。


 完全な戦闘タイプでパーティーを揃えたいところだ。


 案はすぐに浮かんだが、果たして彼女達は承諾してくれるだろうか。


 いや、こんな状況に誘うべきじゃない。


 例え、戦闘経験があって、戦闘に長けていても、次の相手は白鞘、身内だ。


 ボーダーライン上、いや、踏んでしまっている。越えてしまっている。


 じゃあ、誰なら誘える?どんな面子なら?


 今の僕に呼べて、僕以上の戦闘能力を有している人間は?


 『悪いが、一度体勢を立て直そう。


  このメンバーじゃ足りない。強力な仲間が必要だ。


  儀式は24:00。23、いや、22:00に突撃をかけよう』


 『猶予はないわ』


 妖狐は少し苛立ちながら反論するが、ここは僕も引けない。


 『分かっている。でも、このメンバーで行くのはどうよ?


  あんたの目的、霧子の目的は仲間の救助。


  それに加えて、僕らが無事に帰ってくる事のはずだ。


  相手の戦力は不明な以上は、


  かき集められるだけ集めての強襲がベストじゃないのか?』


 『集められない場合は?』


 『そん時は覚悟を決めるさ』


 『……あなたが逃げない保証は?』


 『それは……』


 『柊は逃げるもんか!バカ!!』


 霧子が再度、鼻息荒く吼える姿見て、思わず苦笑してしまった。


 頼れるんだか、頼れないんだか。 


 『スマホは持ってる?090-****-****。僕のナンバーだ。


  逃げた場合は鳥谷なり、黒連内に腰抜けのレッテルを貼ってくれ。


  広めてくれてかまわないよ』


 『……信じておくわ』


 『22:00にここで集合。くれぐれも一人で突っ込まないでくれ。


  鳥谷、ムジナの知り合いである以上、手前勝手な意見だけど、

  

  あんたらも仲間だと思っている。22:00だ。


  頼むぜ、妖狐』


 『了解。そうそう、妖狐は種族名よ。


  私の名は涼風。人間の柊君』


 『どうも。では後ほど。


  霧子も一度戻れ。”みつね”呼んで来い!


  いいな、一人であそこには行くな。絶対にだ!


  ”のりちゃん”を僕らで助けよう』


 『分かった!みつねちゃん呼んでくる』


 僕が来た道を戻ろうとするより早く、


 涼風と霧子は風のようにきえた。


 狐だけにどろん!ってか?


 あほか!


 へへへ。


 ボケと突っ込みを一人でこなし、地図を確認すると


 南に下りていけばまぁ、車が通るような道に出れる。


 ふぅー。


 ため息を一つついて、起きた事、これからの事を頭で整理して電話をかける。


 『もしもし、柊君です。新堂さん、大丈夫ですか?』


 『こっちは大丈夫。柊くんも無事?』


 『えぇ、”おばりよん”は逃がしちゃいましたけど、ほとんど無傷です』


 『良かった。GPSで探知できています。


  今、3人でそっちに向かっているところです。


  結構、離れちゃいましたね』


 『僕は、目の前の遊歩道みたいな道を南下できそうです。


  ため池みたいなのありますよね。そこで合流しません?


  あと、御門野さんのところに戻ったら相談したい事があるんですけど』


 『もめ事?』


 『多分。白鞘に”九条”という名の坊主の男はいます?』


 『”九条”って、あの……”九条”?』


 新堂は声のトーンを変えてオウム返しに聞いてくる。


 『ごめん。僕があまり知らなくて、そんなに有名?』


 『私の知ってる”九条”なら有名。


  陽子もあみも当然、御門野さんもしってるわ』


 『そいつじゃない方がいいな。詳しくは後で』


 僕は電話を切り、歩くスピードを速めた。


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