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狂った針は戻らない  作者: 暦海


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楽しいランチタイム?

 すると、不意にそう告げる蒔野まきのさん。その手には、水色のランチクロスに包まれた長方形のなにか……まあ、なにかも何も決まってるけど。なので――


「……うん、ありがとう蒔野さん」


 そう、受け取り告げる。そして、彼女の承諾を得てクロスを開く。すると、出てきたのは銀色の箱。そっと蓋を開けると、果たして――


「……うわぁ、すっごく美味しそう」


 パッと視界に映るは、彩り豊かな具材に満ちたお弁当。定番のハンバーグや卵焼き、そしてほうれん草のおひたしなど栄養バランスもすごく良さそう。改めて感謝を告げ、まずは卵焼きから――



「……美味しい」


 ポツリ、そんな感想が洩れる。たった四文字の、何とも単純な感想。……まあ、僕に見事な食レポなんて期待してないだろうけど……それでも、流石にもうちょっと言いようが――



「……ふふっ、ありがとうございます先生。頑張った甲斐がありました」


 すると、隣でそう告げる蒔野さん。疑いようもなく嬉しそうな、満面の笑顔で。そんな彼女に、僕もすごく嬉しくなって――


 その後も箸が止まらず、ハンバーグやおひたしなど次々に美味しくいただく僕。……うん、ありがとう蒔野さん……そうだ、今度は僕が――



「――――っら!!」

 


 卒然、叫びを上げる僕。と言うのも……二つ目のハンバーグを噛んだ直後、口の中に痛烈な辛さが――



「ふふっ、ようやく当たりを引いたみたいですね?」


 すると、何とも可笑しそうに問う蒔野さん。まあ、問いといっても答えは分かってるのだろうけど、それはともあれ……うん、実は根に持ってた?

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