こっちの方が珍しい?
「――せんせーい、その子は男の子、女の子?」
「うん、男の子だと聞いているよ」
「……聞いてる、って……先生、知らないの?」
「……うん、実はね。僕も、今日初めて会うことになってて」
ともあれ、ほどなくお馴染みの質問が届く。最初こそ少し騒めいていたけど、今はもうすっかり楽しそうな雰囲気に変わっている。……うん、良かった。
ただ、それはそうと……うん、そうなんだよね。もしかすると、高校での転校生よりもこっちの方が珍しいかもだけど……うん、僕もまだ会ったことないんだよね、その子と。ともあれ、校長先生の話だとそろそろ――
――トントン。
すると、控えめに届くノックの音。どうやら、その子が来たみたいだ。……えっと、ここは僕から迎えに行った方が良いのかな? それとも……なんて悩んでいる内に、ゆっくりと扉が開いていく。そして――
「…………へっ?」
刹那、ポツリと声を零す僕。そして、教室全体の雰囲気が変わる。近くからは、ハッと息を呑む音も微かに聞こえて。
まあ、それもそのはず。何故なら……徐に開いた扉の前には、鮮やかな金髪を纏う男の子――目を疑うほどに綺麗な男の子が、こちらをじっと見ながら佇んでいたのだから。




