表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂った針は戻らない  作者: 暦海


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/242

沸き上がる念

 初日のホームルームにて、簡潔な自己紹介をする女子生徒。いや、簡潔と言うより最低限? ともあれ、あまりに愛想のない……と言うか、まるで感情すらない様子の彼女に、さっきまでの楽しい雰囲気くうきが一気に重く――


 ただ、それはそうと……随分、綺麗な子だな。自分で言うのもなんだけど、容姿にはそれなりの――いや、相当の自信がある。あるけれど……正直、敵わない。認めたくはないけど、まるで敵わない。


 まあでも、それは良い。何が良いのかはともかくそれは良い。私が衝撃を受けたのは……彼女が立ち上がったその瞬間、ある種の直観が働いたから。恐らくは、彼女が何かしらの――姉に近い種の、何かしらの病気を抱えているという直観が。


 そして、ほぼ同時――俄に私の奥底そこから沸き上がってきたのは……我ながら何とも身勝手極まりない、底知れぬ憎悪の念だった。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ