13/17
竜の子孫
「待て待て、あの双子が竜のひ孫?竜の炉心?」
「ふはははは、想定通りの動揺っぷりだな」
「どういうことだ説明しろ」
竜は橘を見下ろして、少しばかり考えるそぶりを見せる。
「うむ。そなたには双子が世話になっているゆえ話しても良いのだが…」
「だがなんだ」
「恥ずかしい」
「は?」
竜の話すことには、こういうことらしい。
その昔この竜は、人間の女に何故か竜の姿で一目惚れされた。
竜は相手にしなかったが、女はしつこかった。
毎日通って求婚してくる女に、竜はとうとう根負けした。
好き好き言われているうちに惚れてしまったのだ。
竜はヒトの姿に化けて、女と一夜を過ごした。
女は竜の庇護のもと、授かった子を産んだ。
子はヒトの姿だが、竜の炉心を宿していた。
女は竜の妻として寄り添い、寿命が来るまで幸せに生きた。
一方で子は大人になると、竜の炉心を駆使して陰陽師となった。
有能な陰陽師となり、やがて妻を迎えて娘を授かり、その娘もエリート陰陽師となったがその娘は運命に翻弄され双子を産んだ。
「…なるほど」
橘はやはり頭を抱えた。




