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だんますっ!

 もちろん、そんなことを言っても何の意味もないのはわかっている。そんなことを考えたとき、まるで呼応するかのように、ウィンドウが出てきた。


『チュートリアルを始めます』


 そしてメニューの操作方法を学んだ。さっきのは作為的な何かが感じられる気がするぞ。明らかに不満を遮ってたし。


「そ、そんなことないですよ」


 なんか女の声響いてきた!?なんかツッコむと長くなりそうだし、まあいいや。


『実地でやる必要があるため、転移します』


 すると、魔方陣が下に出現するとかそんなことはなく、まるで映し出された映像が変わるかのようにあっさり転移した。転移した場所は床が石造りで壁が土の部屋である。

 VRMMOは徹底しているようで、足からは石の感触が伝わってくるし、土の壁を触ると土のさらさらとした感触が伝わってくる。


 空気を吸い込もうとすれば空気が確かに入ってくる感覚があった。ブームになる理由も納得出来るな。

 現実と遜色ない異世界で好き勝手出来るのだ。しかも、痛みは感じない。ブームになっているとはいっても体を動かしたくない人はやりたくないだろうけどな。


『ここはダンジョンです』


 そう表示されると共に様々なダンジョンの映像が視界を埋め尽くすほどに流れてきた。

 火山地帯で火竜と冒険者が戦っていたり、スピノサウルス似のモンスターと渓流で戦っている冒険者などが見える。ダンジョンといっても様々あるらしい。


『現在は初期状態のダンジョンです。部屋はこの一部屋しかありません。創造力を10付与しました。これを使って通路を作成してください』


 映像が教えてくれるが、ゲーム画面が勝手に進んで表示みたいなことがないからちょっと不便かもしれない。

 映像に従って俺はダンジョン作成という項目を押し、通路を作成というボタンを押す。

 そうすると四面の壁が青く光りだした。映像によれば、通路を作りたい場所に手を触れ作成と念じれば良いらしいので、目の前の壁に手を触れ念じた。


 念じるとまるで、今まで壁がなかったかのように、通路が出来る。嘘でしょ!?いや、ここは嘘の世界だったわ。

 ツッコむ自分にツッコむと、『Congratulation』と表示される。クリア出来たらしい。


『次はドアの作成をしてください。創造力を15付与しました』


 ドアは創造力15か。部屋とか結構力を使いそうだ。さっきので慣れた俺はドアを設置する。案外重厚なドアだった。これなら壊されそうにはないね。

 『Congratulation』と表示された。


『次は、罠とモンスターの設置です。創造力を40付与しました』

「なんか、端折ってないか?」


 俺が疑問に思ったことをボソッと言うと、慌てた声が響いてくる。


「べ、別に彼氏とのデートに間に合うか不安で短縮しようとしたわけじゃないですよ!!」


 チュートリアルってスタッフがやってるのね。プログラムに任せればいいのに......

 サクッと作成しますか。


 俺は本当にサクッと作成すると、ダンジョン作成の項目内を一瞥する。ほぼ全部がRPGで鍛えたダンジョン知識でわかるものであった。


「チュートリアル成功報酬と、チュートリアルで完成するはずだったダンジョンを作成してくれたら、デートに行ってもいいですよ」

「あ、ありがとうございます!!行ってきます!!」


 一瞬で、ダンジョンは出来た。デートねぇ。なんかほっこりとした気分になった俺はひとまず、ログアウトすることにした。

 ダンジョンマスターは話の種によく考えれば使える!!

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