もう1つの始まり!?
「・・・ここはどこ。」
俺は夢を見ていた。それはなんとも言えなく、ただ有り得ないことのだったのだ。俺というのは、そう。俺「飯塚ろろ」15歳だ。
「・・・君は誰?」
俺に一生懸命呼びかけている誰かがいる。何かを伝えたそうな顔をしていて、口で何かを伝えている感じもする。だが俺は何も聞こえない。ただその誰かの顔をずっと見ているだけだった。
「・・・???」
すると突然肌が黒く、頭に角を2本生やしている悪魔?そう、俺が見たのは名前の知っている限り、デーモンという悪魔とまったくといっていいほど同じ奴が出てきた。突然俺の方を向き、不気味な笑を浮かべながらこちらを哀れむような、目でみてくる。なん分その状態が続いただろうか・・・。そこで夢が途切れ自分の自室へ・・・
「んー良く寝た。」
と思ったのもつかのま、階段を上がる音が聞こえる。俺のお母さんだ。
「早く起きなさい。遅刻するわよ。」
俺は気の抜けた返事をし、着替えながら今日の夢のことを考える。
「なんだったんだろ。」
小声でつぶやき、階段を降り、朝ごはんを食べるためテーブルに付く。
「いただきます。」
この言葉だけは景気よくいった。それは命をいただいていることによる感謝があるためだ。いそいでご飯を食べ、ごちそうさまの、言葉も景気良くいうと、学校へ行く準備をする。
「行ってきます。」
俺はそういうと、かけ足で学校へ向かった。まだ若干余裕があるのだが、まだ宿題が終わっていない。それも終わらせようと思いながら俺は学校へと向かった。
ーこの日常が終わってしまうこととは知らずにー
「ふう、さてさて宿題しなきゃ」
と俺はいつものことながらささっと宿題を答えを見ながらやった。意味がないのはわかる。だが時間がない。と自分に言い訳をし、何事もなかったかのように椅子でチャイムを待つ。
ーキーンコーンカーンコーンー
「おはよう」
チャイムの音とともに、先生がドアを開け中に入ってくる。するとその後ろには少女が俯いたまま立っていた。すると少女は顔を上げ、まっすぐ俺を見た。俺は驚いた、夢に出ていた「誰か」にそっくりなのだ。
「今日は転入生を紹介します。卯月のぞみさんだ。仲良く頼むぞ」
クラスメイト達はわーわー言っているが、俺はそんな場合ではない。夢に出た「誰か」がそこにいた、俺は何かの間違いかなと思うだが、あまりにもリアルすぎる。まぁ・・俺にも何か才能が目覚めたかなと思ったりもした。予知能力とかかな?
「卯月のぞみです。よろしくお願いします」
「ろろの横の席空いてるな、のぞみさんはそこに座ってください」
偶然にも俺の横の席が空いており、そこにのぞみさんが座ることになった。なんともまぁ偶然ばっかりなことが多いですな。俺はふと横を向く、すると驚いていたあまり気づかなかった少女の横顔があり、綺麗だなと思う。少女もこちらを向き
「よろしくね・・ぇええとろろさん?でよかったかしら改めて卯月のぞみです。」
微笑みを浮かべながら俺に挨拶をしてくる、こ・・これは名乗らないわけには行かないと思い俺も咄嗟に言う
「よろしくね、のぞみさん。俺は飯塚ろろです。」
この挨拶後は一回もしゃべっていない。1時間目、2時間目・・・・と立ち、放課後が来た。




