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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
完結編:第一話「安らぎの夜」
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安らぎの夜 1-5



さらに私の隣にもう一人女性が座ります。


「アマリリス、よろしくねマオちゃん」


メガネ越しの金目がすっと細くなり、もう一人のお姉さんであるアマリリス様が微笑みかけました。

お二人は私を挟んで、両側からほっぺをつついたりぎゅうぎゅうとくっつきます。


「ねーアリウスとの馴れ初めとか聞きたいわ!あいつの目見ちゃったから結婚するの?」


「!恋バナするなら詳しく聞かせて!マリは作家してるんだけど、そろそろ恋愛モノかこうかなって」


「ひ、否定否定!わたしアリウス結婚する違う!前提、わたしシスター!結婚不可!」


お姉様方が私の頬でむにむにと遊び、シスターで結婚も出来ないと言うのにお姉様方は詰め寄り私で遊びました。

ほとほと困り果てていると、アリウス様がティーカップとポットを持ってきて、テーブルに並べます。


「姉さん達、彼女は俺の仕事の対象!」


「えー、こっちがどう思ってるかわからないよぉ。ねぇマオちゃんはアリ君の事すき?でもアリ君結婚するの寂しいなぁ」


私はその質問にびっくりして、おろおろとアマリリス様とアリウス様を見比べました。

お世話になりましたが、あくまでもお互い仕事しか繋がりのない間柄です。


それに何度も言いますが、私はシスターで、貞節を守らねばなりません。

神の教えに背くことはあってはならないのです。



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