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安らぎの夜 1-3
「よろしければどうぞ」
私の視界を遮ったのは、アリウス様の外套です。
深くフードを被せて、周りの目から隠すようにしてくださいました。
私は隠れるように外套をぎゅっと握ります。
「感謝……、助かる」
顔が見えなくなったお陰で噂されることはありませんでしたが、アリウス様の家につくまで話したのはそれだけでした。
家の前について、アリウス様が"騒がしいだろうけど"と呟いて扉を開けます。
「ただいま」
「あ、アリ君おかえりー」
中に入るとマグカップを持った白髪金目の女性がアリウス様を出迎えました。
私はフードをおろして、お辞儀をしますが私を見るなり目を丸くしています。
やはり気が狂ったシスターだと思われているのでしょうか。
女性はばたばたと走って、奥の部屋に行きました。
「気にしないでください」
「承知。家邪魔する」
アリウス様が家にあがり、私も続いた時にその声は聞こえて来たのです。
「アイちゃーん!!アリ君がお嫁さん連れてきた!!」
その声を聞いた途端、アリウス様は先ほどの女性が向かった部屋に走って行きました。
あまりの事に驚いて、取り残された私はこっそりと後を追って、部屋をちらりと覗きます。
その部屋はリビングでした。
ソファーやダイニングテーブルが並んでいる、皆様きっとここに集まっているんだろうなと思わせる、普通のリビング。




