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間話 覚悟

本日は間話+32話の2話連続更新です。

 迂闊だった。

 事前に調べて、大丈夫だろうと思っていた。

 まさかネットのイベント欄に軽く書かれていた『触れ合いイベント・ペンギン大行進』が、あんなに人気だと思わなかった。


 口数の少ない朔も、心の中で後悔が止まらなかった。


「あの人混みの中……はい、る?」


 あまりの混み具合に遥も引いてしまっている。

 当たり前だ、俺も引いている。


「……やめるか」

「やめよう」


 自分の計画性のなさに呆れる。



 

 ……文化祭があったあの日。俺は真由香にはっきりと伝えた。


 ————————————

「そんなに簡単に諦められる好きなら、こんなにずっと好きじゃないんだよ」


「……真由香、俺は、好きでもない相手に期待させるようなことはできない」


 曖昧な態度をとってこれ以上傷つけない様に、はっきり伝えた。

 結局、真由香を泣かせてしまったが。

 

「……真由香をさっくんが好きになることはないってこと?」

「あぁ。」

「っ!遥さんに振られたらどうするの?他に好きな人がいるって言われたら?付き合う気はないって言われたら!」

「真由香。」


 必死に繋ぎ止めようとする真由香の言葉を遮り、俺は伝えた。


「問題じゃない」


 真由香の顔を見なくても泣いてることがわかった。




「好きなんだ。」


 

「どうすることもできない。」



 その後、真由香がどこに行ったのか、俺は知らない。


 俺は遥を探してあちこち回った。

 途中で望月先生に捕まって時間を取られたが、遥から電話がかかってきて会うことができた。

 千雅はいない時間。戻ってきたら、もう誘うタイミングはない。



 俺は覚悟を決めた。

 この気持ちを無視して千雅に譲ってやれる余裕はなかった。




「来週の土曜日、出かけないか?」



「空いてるけど……みんなで?」


 

「……二人で。」






 俺は、遥が好きだ。

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