ひろし、はっくしょん
ズドドドドドドドドドドド!!
光る魔法陣はから無数の光の矢が放たれ、ベヒーモスへと降り注いだ。
ブモォォォオオオオオ!!
しかし、ベヒーモスは光の矢に耐えながら、どんどん体に帯電させはじめた。
バリバリバリバリ
「海、あぶない! ベヒーモスが大技を出すぞ!」
それを見たライラは海の元へ走り、盾を構えて海の前に入った。
バンッ!!! バリバリバリバリ!!
「「うわぁあああ!!」」
なんとベヒーモスは大放電を起こして、ライラと海を襲った。
ライラは雷獣パルルの盾で雷属性の攻撃を吸収しながら受けていると、今度はベヒーモスの下に魔法陣が現れた。
そして、キツネの面のプレイヤーが両手を上げると、
ブゥゥン……、カァァアアアア!
大きな光の柱が現れてベヒーモスを包み込んだ。
ブモォォォオオオオオ!!
ベヒーモスは光の柱の中で宙に浮くと、光の柱は大きくどんどん膨れ上がり、そして、
ギュオォォ…………、チュン!
シー……ン
光の柱と共にベヒーモスは消滅した。
ライラと海は呆然とその光景を見ながら呟いた。
「な、なんなんだあの光の魔法のパワーは……」
「た、たすかった……」
すると入り口の外で待っていたアーボンの手下たちが入ってきた。
「はいはいはい、お疲れ様。なかなかの大技だったぜぇ。もうHPもMPも使い果たしたよな?」
アーボンの手下の1人がそう言った瞬間、手下たちの足元に光の魔法陣が浮かび上がった。
「え、うそ! そんなアホな!」
「ひ、光の魔法はMP大食いって……」
「MP無限かよ!」
「うわぁ! ポイント貯めてたのに」
「ステータスポイントが消える!」
そして、光の魔法陣から光の柱が現れて手下たちを包み込んだ。
ギュオォォ…………
「やめろーー!!」
チュン!
シー……ン
光の柱と共に手下たちは消滅した。
キツネの面のプレイヤーは魔法の杖を仕舞いながらライラに言った。
「もう大丈夫。ベヒーモスを倒したから奥の階段から地上に出られるわよ。気をつけて帰りなさい」
「キツネ面の御仁。この度のご協力、大変感謝致します。あたなが居なければ我々は倒されていたでしょう」
「ふふふ。いいのよ、ちょうど暗いダンジョンの調査で退屈していたし。では、わたしは調査に戻るわね」
「はい。なんとお礼を申し上げて良いのか……。キツネ面の御仁、あなたもお気をつけて」
「ふふふ、ありがとう。ベヒーモスの素材を拾うのを忘れずにね。では私は行くわね」
キツネの面のプレイヤーはそう言うと、手を振ってダンジョンの中へ消えていった。
鍛冶屋を開放していた海にはベヒーモスが落とした素材が見えていた。
「ライラさん、これが素材ですか?」
「ああそうだ。こんなレアな素材、なかなか手に入らないぞ。残らず拾っていくんだ」
「はい!」
ライラと海はベヒーモスの素材を全て拾って地上へ出ると、ベイリゲンへ転移した。
ー ベイリゲインの町 ー
ブゥー……ン
ライラと海はベイリゲンの町に到着すると、ライラは鍛冶屋に向かいながら海に話した。
「海、ラッキーだったな。これだけ素材があればベヒーモスのランスが作れるぞ」
「ほんとうですか! ありがとうございます!」
「しかし、今回はあのキツネ面の御仁が居なければ危なかった。今回は完全に私の判断ミスだ。すまなかった」
「いえいえいえ! ミスだなんて! それにしてもキツネの人、強かったですね」
「ああ。あの光の魔法は尋常ではなかった。あのルル様の光の魔法をも凌いでいただろう……。敵でなかった事を感謝しよう」
「はい!」
「ああそうだ。海、ステータスポイントがだいぶ貯まっているんじゃないか?」
「え? あ、え? ああっ! 7553ポイントもあります!!」
「だろうな。あのキツネ面の御仁のお陰だが、あの強敵のベヒーモスを倒して手下も倒せたからな」
「やった! じゃあ全部攻撃力にします! 強くなりたいんで!」
「はぁ? 何を言っているんだ。お前は脳筋かっ!?」
「えっ?」
「物理攻撃力に全振りするヤツなんて聞いたこと無いぞ」
ー G区画の家 ー
「はくしょん!」
「あれ、じいちゃん、急にどうしたの?」
「あ、あぁ、何でしょう。急にくしゃみが」
「ははは、きっと誰かがじいちゃんの噂してるんだよ」
「良い噂なら良いのですが。ははは」
おじいさんとアカネは和室でタッちゃんと遊びながら溶岩ようかんを頬張った。
その頃、おばあさんたちは船の上で墨吹きタコと戦っていた。
タコを見たマユとメイは美咲の後ろに隠れながら言った。
「うわ、見た目がダメかも。怖っ」
「あたしも。まじ無理」
美咲は美しくレイピアを構えると2人に言った。
「マユさん、メイさん、隠れていて。だいじょうぶ。わたしが守るから」
「美咲ちゃんごめんね」
「美咲ちゃん、まじ惚れる」
すると、ナミがララガのお母さんの頭を撫でて言った。
「ぉ母さん、ぉねがい」
「クルルル」
お母さんは返事をすると、ゆっくりとタコに向かって歩き出し、体に炎を纏わせた。
ブワァァアアア
「「おおーー!」」
「かっこいい!」
「やば、めっちゃ男前! あ、お母さんか」
「強そうですな」
「がんばって!」
「やっぱりララガ強そう」
みんながその姿に驚くとナミがみんなに言った。
「みんな、はなれて。ぁぶなぃ」
タタタタタタタタタ
みんなはナミの声を聞いてタコから離れた。
お母さんは悠然とタコに向かっていくと、焦ったタコは墨を吐いた。
ペッ!
「ガァァアアアアア!!」
しかしお母さんはそれを飛び越えるように素早く飛びかかり、タコの頭に噛み付いた。
ガブッ!
「グォォオオオオ」
タコは仰け反ると、触手でお母さんを叩きつけようとした。
ヒュッ……、ドドド!
「グォォオオ!」
そこへナミが弓で援護すると、お母さんは噛みつきながら口から少なめに火の粉を吐いた。
ブワァァアアアア……
そして、お母さんは後方宙返りをしながらタコから離れると、火の粉は爆発を起こした。
チッ……
ドガァァアアン!!
「「わーーー!!」」
ビチャーン!
タコが堪らす後ろへ倒れると、お母さんは大きな声をあげた。
「ガォォォオオオオオ!」
その声を聞いたタコは慌てて触手を動かし、急いで海の中へと帰っていった。
『100ポイントのステータスポイントを獲得しました』
『メインクエスト 第三章 完』
「え? クリア? お母さん強っ!」
「クリアなの? 早っ!」
「ぉ母さんが、追い払った」
「あらまぁ、追い払えるんですね」
「はっはっは、平和解決ですな」
「うん、よかった」
すると美咲がみんなに言った。
「じゃあ、このままシャームに行くね。ボスのワニと1対1の対決だけど、みんな痺れ粉と毒の粉、持った?」
「「はーい」」
「よし、そうしたら洋子さん作戦でシャームのワニを倒そう!」
「「おー!」」
こうしておばあさんたちはシャームとマガイルーをつなぐ洞窟へ、ワニを倒しに向かった。




