よろしくメガドッグ
「ここんとこすごくお腹が減るんスよ~」
健康そのものだな。
「口寂しくてダラダラ食うってんじゃないから、食べればいいんじゃないか?」
過食症と食欲旺盛はちゃんと見分けないとな。
「先輩は太りすぎたときはちゃんと止めてくれますし、痩せてきた時も心配してくれますし、ありがたい存在っスよ」
近所の世話焼きおばちゃんと化しつつある。
「コンビニで済ませがちだが、いい加減飽きるんだよな。簡単なメシでいいから出来れば自分で用意したいとこだ」
一手間加えるだけで格段に美味くなるし、健康面でも二重丸だ。
「コーヒーショップでもオーダーしてから作ってくれるとこは美味いっスよ」
コーヒーはどこも注文してから作るが、作り置きのもんを出されるとこは味気ないよな。
「ドトールのホットドッグを食ってて、俺も店で焼こうと思ったんだよ」
実は材料はもう買い込んである。
「美味しいっスよね! コンビニでもいっときホットコーナーにありましたが、定着しませんでしたね」
そこからホットドッグ店の良さらしきものは感じなかったからなあ。
「俺はボイルのソーセージより断然焼きを入れたやつが好きなんだ」
「同じくです」
これだけですぐデブ認定されるのは心外だぞ。
「わっ、ソーセージじゃなくてフランクフルトっスね! それもジャンボのジャンボ!」
フライパンには納まるサイズだ。細かいことを言うと、フランクフルトもソーセージのひとつなんだ。ボロニアやリオナもある。
「よくあるサイズのじゃ物足りないだろう?」
軽食扱いされるが、それで一食にカウントしたいからな。食べ盛りのキョン子にはこれくらいがいい。
「コッペパンでやりがちっスけど、ちゃんとドッグパンっスね。これもデカい!」
休憩室のトースターは業務用なんだ。
「バターをたっぷり塗って、またまたハインツの登場だぞ」
マスタードも必須だ。
「先輩、ボクはスクランブルエッグも入れたいっス」
伝えたいことが多すぎるな。
「おう。俺も卵掛けご飯よりスクランブルご飯が好物だぜ」
サンドイッチもスクランブルエッグのが食いたいんだよなあ。こぼれるからだろうが、あるのはロールパンに挟んだやつくらいだ。
「後はレタスですね」
キャベツを入れる流派もあるが、この2つなら俺はキャベツだな。キョン子の希望を聞いてやろう。時間があればレリッシュもいいぞ。
「先輩、最高っス~!」
東屋のメガドッグをご賞味あれだ。




