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ソフィアのファンタジックワールド ~竜討伐の物語 編~  作者: 季山水晶
暮雲春樹 一期一会

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74話 次なる準備 ①

色々準備をしていきます

 白っぽいムースに包まれ、色とりどりの果物が少しずつ盛り込まれている薄ピンクのジュレのデセールを美味しくよばれた後、丁寧にお礼を言ってマサト達はレストランを後にした。レイラはティアの手をしっかり握り、もっと遊びたいと甘えていたが、もう時間も遅いからとエレナに諭され渋々納得をしていた。


 部屋に戻ったマサト達は、今迄泊まってきた宿屋のベッドとはまるで違う、スイートルームのふかふかのベッドを大いに堪能した。

 

 驚きはそれだけではなく、ダイニングテーブルの上に自由に食べても良い山済みされたお菓子や、冷蔵庫の中の各種飲み物は女子2人を大いに喜ばせた。

 先程コース料理を食べたとは思えない程の食べっぷり。別腹だそうだ。


「ところで、薬屋の話なんだけど、素材を取りに行ったり、作って貰った薬を村まで取りに行ったり大変だけど、どうするの?行って帰って来るだけでも2日位かかるよ?」


 怪訝そうにソフィアを見つめるマサトに対して、ソフィアはふんぞり返り、鼻で笑った。


「ふふん。お忘れですか?マサトさん。私に『ワープ』の魔法が備わったことを」


 そう言うと、ソフィアはマサトの手を掴み「ティア、ちょっと留守番お願いね」と言って


「『ワープ』、トピカの村へ」と唱えた。


 一瞬目の前が真っ暗になったかと思うと、マサトとソフィアはトピカの村の入り口に立っていた。


「私の今の魔法量だと、満タンで2往復位出来そうよ。さあ、おばちゃん起きているかしら、薬屋さんに行ってみましょう」


 ◇ ◇ ◇


(良かった。まだ電気が点いている)ティアはいつもの様に薬屋の扉を開いた。


 「おや、病人は誰だい?何の薬が欲しいんだい?ってあれ?あんた達、セントクリスタル国へ行ったんじゃなかったのかい?」


 薬屋のおばちゃんはソフィアを見て不思議そうに尋ねた。


 ソフィアはクスクス笑いながら

「『ワープ』の魔法を手に入れたから、戻ってきたの。今はウエストバーの街に居るのよ。そんな事より、商売の話よ。お姉さん薬をいっぱい作ってくれない?あの街で売りたいの。あの街では神経痛の薬と、鎮痛薬、胃薬も足りないらしいの。お姉さん胃薬も作れる?」


「長い事ウエストバーの人間が村に来ないと思ったら、薬が足りないっていったいどういう事なんだい?」


 おばちゃんが不思議そうに尋ねるので、盗賊の話と、キラーウルフの話、そして独占販売が行われている話をした。


「成程、そういう訳だったのかい。それは街の人もさぞかし困っているだろうね。任せな、沢山作ってやるよ。ただし、素材のセンダンの実はあんた達が取って来るんだよ。手持ちは数が少ないんだ。ワクチンも必要ならアオカビキノコ。胃薬はバルビアアサガオの種が必要だから、バルビアで取ってきな。好き勝手やってる奴らに一泡吹かせてやろうじゃないか」


 おばちゃんとソフィはがっしりと手をつないだ。おばちゃんの鼻息も荒そうだ。


 どれも、一度は手に入れたことのある素材なのでどこにあるかも判っている。今の僕達の実力なら容易いものだ。魔法のカバンも持っているから大量に持てるしね。ついでにレベリングも兼ねられるから丁度いい。

 取り敢えず、今回ウエストバーの街へ向かう途中で手に入れた蜘蛛毒の結晶を3つおばちゃんに渡しておいた。


「じゃあ、マサト、このままバルビアまで飛んで、バルビアアサガオの種の場所をモニカさんのおばあさんに聞きに行きましょう。今日の仕事はそれで終わりよ」


 新たに素材を手に入れたら持ってくることを約束して、マサト達はバルビアの村へ向かった。


 ◇ ◇ ◇


「モニカさんのおばあちゃん」

 モニカの家に着いたソフィアとマサトは家の扉をノックした。


 扉が開き、モニカが顔を覗かせ、2人を見て目を丸くした。

 モニカは大喜びでソフィアに抱きつき、しばらく恩人との再会の余韻に浸った。そして


「どうしたの、一体。さあ、入って」と2人を招き入れた。


 部屋に入るとモニカは「おばあちゃん、マサトさん達が来てくれたわよ」と祖母を呼んだ。


「折角来てくれて其方の用事を聞く前なんだけど、先ずは、お礼を言いたいの。ルシオを連れてきてくれて有難う。銭湯を作るって大張り切りで頑張っているわ。2人で立派な銭湯を作るから楽しみにしててね」

 と、モニカがお礼と現状を話している時、おばあさんがやってきた。


「おや、城に行ったんじゃなかったのかい?でも、来てくれてうれしいよ。今日はどうしたんだね?」


 ソフィアは薬屋のおばちゃんに話した事と同じ内容をモニカ達に伝えた。


「だから、バルビアアサガオの種を沢山ほしいの。何処で取ってきたらいいのか教えてもらえないかしら」


 おばあさんは、ふふふと笑いながら


「バルビアアサガオの種はそこらには生えていないんだよ。何故ならあたしが育てているからさ。心配しなくても大丈夫沢山あるからあげるよ」


「有難うおばあちゃん。でも、商売だからちゃんと買い取るわ。それをトピカの村の薬剤師のおばちゃんに水薬にしてもらうのよ」


「トピカの薬剤師って、ああ、ニールの事だね。彼女は元気かい?相変わらず変な頭してるのかい?でもああ見えて、あたしの弟子だから腕は確かだよ。あたしも水薬は作れなくはないがニールなら安心だ」

 おばあさんは、久々に聞いた弟子の名前に懐かしさを感じていたようだった。でも、あの人がこのおばあさんの弟子だなんて、全然雰囲気が違うね。


 これで、バルビアアサガオの種の件も解決した。


「おばあさん、有難う。また種を貰いに来るね」


 ソフィアとマサトは2人に挨拶をして、ウエストバーの街へ戻った。


いつも読んでくれて有難うございます。

次回「次なる準備 ②」です。

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