枢機卿の野望
この小説は、筆者の初の作品です。どうぞよろしくおねがいします!
当作品におきまして、良い作品を目指すために日々修正を繰り返していきます。
その為、告知なく文章の一部などが変更になることがございますが、ご了承くださいませ。
お待たせしました!
※ 前回までのあらすじ
仮面の男ジェスターの暗躍により、この世界は静かに破綻へと向かっていた!
夫であるカルシファーを、仮面の男により奪われた鴉は復讐を誓い、夫とジェスターを探して冒険者となる。
そこで主人公のユウコと出会い、彼女が仮面の男へ繋がっている事が分かり追跡する。
仮面の男の仲間ではない事が分かると、鴉はユウコへ助力を求める。
求めに応じ、ユウコはカルシファーや仮面の男の捜索に協力する事になった。
そしてついに、隠されていたダンジョンの奥に、変異したカルシファーと仮面の男を発見。
道中で合流した、女神の使徒レミナと共に、ユウコ達は仮面の男と戦う。
変異したカルシファーは、救済はすでに不可能であり、それでも助けるには究極の絆の力が必要だった。
最愛の夫を救おうとする、鴉の究極の絆(愛)による自己犠牲と、主人公の救世の力により彼女達は光に包まれ、そして復活を果たすのだった。
――しかし、次の日になるとすぐに俺達が泊まった宿へ、教会からの急な呼び出しの使者が来たのだった。
「ダンジョン報酬が貰えるにしては……対応が早過ぎるな。厄介事の予感がするよ」
使者の人には、準備をしたらすぐに向かう、との旨を伝えて先に帰し、俺達は食事と身支度を整えた後、全員で教会へと向かう事にしたのだった。
「教会の用件は何だと思う? あんまり良い話しじゃ~ないような気はするんだけどね」
『ユウコさんへの報酬の件で、他にも確認する必要があったとか? ですかね?』
「報酬に関しては、これが始めてじゃないからなぁ。もし追加で何か貰えるなら貰うけど」
『む~? 後は~教会側の権力闘争に~、私達が利用される流れ~? とかじゃないと良いですねっ!
もしそうだとしたら、こちらは実力行使も辞さない覚悟も必要になりそうですね(フンフンッ)』『チュ~ッ!?』
「あぁー、それな! うん、ソレかもしれないよ。
俺達ちょっと目立ちすぎたよね~流石に最近色々と。
もしそうなら、その話しは全部断るけど、その後がほんと面倒くさいのは間違いないか。
王族とか貴族とかの権力争い、ギルドとかからのしがらみって奴? あるある問題だよね。有名税ってやつ。
そりゃまあ、教会からも当然あるよね。うーんマジか。
問答無用で実力行使は、流石にちょっと控えたいけど。
そろそろこの国も潮時なのかなあ?
予想よりも、だいぶ時期が早かったけど仕方ない。
他の国にでも、皆で行こうか? ぶらり旅気分で。
それは俺も、前から考えていたんだけど」
『そうですね。
私達の事情も、複雑に絡まって色々とありますから。
この辺で一度、周囲の環境を整理する必要が、あるのかもしれませんね主君!』『きゅぁーっ!』
「そうか、そうだよね。うん、わかった。じゃあその辺も、皆で考えて準備を進めようかね?
……まずは、教会の用件次第になるけど」
『はい!『はぁ~い『チュー!『承知致しました『きゅいー』
王都の教会本部では、欲深そうな目と太った体型の枢機卿と俺達が、VIP応接室で話し合う事になっていたようだ。
応接室で俺達が待つ事しばし、枢機卿が取り巻きを引き連れてゾロゾロとやってきた。
――予想通りと言うか、その枢機卿(名前さえ聞き流してたよ)が俺達の実力と実績を知り、自分の派閥に取り込んで利用しようとしているのが俺には分かった。
有無を言わさず話を断り、そのまますぐ帰ったりたりしたら、きっとこの枢機卿の恨みを買って、ネチネチと逆恨みされても困るなぁ。
枢機卿は、貼り付けたような笑顔のまま、話しの内容も非常に遠回しな言い方だし、だからこそ話も長くなるしでもうマジ無理。
(はぁ……。この枢機卿マジめんどくさい。どうしよう)
一応話は全部聞いて、最後に丁寧に断れば何とかなるかな?
そう考えて、何とか最後まで話を聞くことにするが。
こちらが、静かにお断りする雰囲気を纏ったままでいる事に気が付いたのか、段々と苛立ってきた枢機卿の表情がそろそろヤバくなってきたぞ。
(このままだとマズイな。仕方ないけど、最悪実力行使で帰るか)
チラッとルーク君を見て、他の皆には念話でそれを内緒で伝えていた所、この部屋の扉が突然開き、1人の司祭が現れた事でこの状況に変化が訪れたのだった。
――それは俺達へ向けての、教皇様からの呼び出しだった。
ここまで読んで頂きまして、ありがとう御座います。
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