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~激闘開始~

この話も少し短くなっております。

 

前話の続き。時系列的にはトムホークとシルバーウルフの決着がつく前。

 

 ドサリと音をたててうしがめの首が落ちる。

 それを行ったのは巨大なカマキリ。気づいてしまえば今までどこにいたのかわからないほどの大きさをしている。

 種族をキラーマンティスという。

 不意打ちだったとはいえ1000近くあるうしがめの防御を貫いてその首を切断したのだからその力は本物だ。

 おそらく他の三カ所においておいたユニークスキル持ちと比べても遜色ないだろう。

 

 にも関わらず他の三匹と違って目の前のオウムに従っている。


「くくく、ユニークスキル『虚影』。それが私のユニークスキル。ものを隠したり偽ったりするのにぴったりな実に私にあったスキルだ。

 あのうしがめですら私の種族すら看破できていなかったようだからな。」

 

 そう言うとオウムの姿が変わっていく。

 極彩色だった体が黒くなっていく。


 そこにはオウムではなく、一匹のカラスがいた。

 彼の本当の種族はマジカルパロットではなくダーククロウという、呪術を得意とする種族だった。


「これで邪魔者も消えた。あとは心の儀を終えるだけか。長くこの島にいることになったが、この生活ももう終わりか。

 他の奴らが戻って来る前に事を終わらせねばな。


 ・・・ちっ、移動だ!

 くそ、命令しないと動かないようにしたのは失敗だったな。ある程度の自由意志をもたせて、俺に従うようにさせるか。そのためにもやはり『心王』の職は必要だな。」


 キラーマンティスはダーククロウによって操り人形と化していた。

 ダーククロウが必要とするのは従順なしもべであって仲間ではない。

 他の三匹もダーククロウにとってはただの駒にすぎない。ゆえに切り捨てることに躊躇いなど無く、ただ自らの目的を果たそうとする。


 そうしてこれからのことを考えていたダーククロウに向けて声がかかる。


「ふむ、心の儀を行う場所は知っておるのか?」

「あ?まだ知らねえが、あの場所を隠してたのはうしがめだ。あいつが死んだ今、すぐに見つけられるだろ。」

「それにどうやって職に就くつもりだ?神殿の中には入れまい。」

「そっちも問題ねえよ。もともと、あそこから逃げ出してきたんだからな。すでに入ることはできる・・・って誰だ!」


 そこにはただの亀がいた。頭は牛ではない。

 ただ、そこにあったはずのうしがめの体もなくなっている。


「なんだてめえ。うしがめ・・・か?いやでも確実に首は落としたはず。あれで生きていれるはずがない。ならお前は何なんだ!」

「お前がうしがめと呼んでいたものだよ。もっとも、今の私はほとんど別物だけどね。


 さて・・・どうしようか。クレアはまだ愛着があるが君たちにはないし。ただ殺しすぎも良くないんだよなぁ。どうしよう。


 うん、やっぱり殺そう。後始末はクレアか彼に頼もうか。」


 ダーククロウはここにきて自分が何と敵対しているのかを察した。

 うしがめの時点で十分な規格外だったが・・・今目の前にいるのはそれ以上。おとぎ話にでてくる勇者や魔王に匹敵するレベルの災害だということに。


「まさか、お前、精霊じゅ。」

 

 そこまで言ってダーククロウは物理的・・・に潰された。ユニークスキル「虚影」は使っていたようだが、なんの助けにもなっていなかった。


 ちなみにキラーマンティスもそのついでと言わんばかりに潰されていた。 



「やれやれ、早く戻らないと。いくらなんでも目立ちすぎるからね。

 どうやって無駄に使おうかな・・・。

 

 なんだ。どいつも危ない戦いばっかりやりやがって。しょうがない。手助けしてやろう。この力は使うのも久しぶりだなっと。」


 そして、うしがめを中心として光が広がる。

 うしがめの持つ二つ目のユニークスキルによるその光は、うしがめが味方と認識したものの能力値を1.5倍にする。


 この場合、気にするべきなのは効果ではなく、その光が島全体を包み込むほどの大きさだろう。

 このスキルは性質上、はっきりと認識できる範囲にのみ適応される。常人ではせいぜい、目の届く範囲が限界だろう。

 それをいともたやすく島全体に広げるその姿は規格外っぷりを表している。


 その光が消えたとき、そこに立っていたのは元通り、牛の頭を持った亀だった。


 うしがめは、クレアが起きたところで逃げないよう魔法で縛って、一つ欠伸をしてから眠りについた。




 ところ変わって南の森の中。

 一匹のうさぎと一匹の狼が走っていた。

 違う。走っているのは狼だ。うさぎはその上に乗っているだけだ。


 彼女らーーー雪とバルトはショータを追いかけていた。

 ショータはクレアに吹き飛ばされたあと、川に落っこちており、そのまま流されている。


 追いかけた当初、なぜか目指す方向と逆側に走ってしまい、光に巻き込まれたところで違和感に気づき、ついには水源までたどり着いて「あれ?おかしいな?」となり急いで引き返しているところだ。


 二匹は引き返してから30分と少したったころショータに追いついた。


 ただし、ショータはなぜか花畑の中におりーーーしかもオーガの目の前でぐったりと横たわっていた。

 

 それは雪にとっても見覚えのある土地、ちょうどふーこのお墓がある花畑だった。


 うしがめに関しては再登場の予定があるので色々と規格外じみた強さの秘密はそこで。


あと次回から主人公視点に戻ります。

(ただ明日は少し忙しいので投稿できるか怪しいです。申し訳ない)

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