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~激闘開始~

うしがめvsクレアです。

きりのいいところで切りたかったので少し短くなっております。

 島の中央ではクレアとうしがめが戦っていた。

 ただしそれは戦いとすら呼べないほど一方的なものであった。



 クレアの腕が振るわれうしがめへと直撃する。

 うしがめはそれに反応することすらできない。ただ、一方的に殴られている。

 その拳に込められた力はシルバーウルフよりも強く、その速さはハーピークイーンを超える。


 クレアにはユニークスキルが与えられなかったが、そんなものは関係ないとばかりに拳を振るう。

 実際、クレアにはユニークスキルに引けをとらないほどのスキルがある。




 種族スキル「狂乱」


 クレアの種族である狂乱熊に固有の能力。

 その効果は全ステータスの10倍化・・・。 


 それこそユニークスキルを使わずともそれに近い次元へと至れる。


 ゆえに、そのためのコストも非常に高い。

 まず第一にspを毎秒・・100用いる。

 レベルが上がり、spの量ならそれなりなクレアですら一分ともたない。 

 

 第二に使用中に他のスキルは使えない。

 純粋なステータスで殴り合う必要がある。もっとも、ほとんどデメリットが意味をなさないほどにステータスがぶっとんだものになるのだが。

 実際使用時にはatk7000近い攻撃力が熊の体格でもって音速の半分のスピードで向かってくる。


 そして最期に、このスキルは自ら解除できず、使っている間はほとんど理性を失う。

 一度使うが最期、sp切れで意識を失うまでこの状態は続くのだ。

 それで必要ない範囲の破壊まで行ってしまうこともある。ショータが発見した百メートルにも及ぶ破壊のあとはスキルを使ったための巻き添えだったのだ。



 これほど強いスキルではあるが実はいくらでもって対策はうてる。

 例えばトムホークなどの場合、空へと逃げてしまえばあとは一分数えるだけでよい。

 本来はスキルを使わずとも対処できたりするのだが、理性を失っているクレアでは対処できない。

 

 他にも多くの対処法があるのだが、要は一分逃げ切ればよいのだ。


 だから、この距離でクレアと対峙した時点でうしがめに勝ちはない。



 かというとそんなことはない。

 

 クレアが化け物じみた強さだと言っても、目の前の規格外うしがめには敵わない。


 現に、そこにはクレアの7000近い攻撃力を受け止めている・・・・・・・うしがめがいた。


 さすがに普通にしているだけ、というわけではないが。


 防御系のスキルを2つ重ね掛けして(その時点ですでに2000を越える防御力になってる)に種族スキル「金剛」をかけて倍に、ユニークスキル「魔装」で三倍に。

 計12000以上の防御力を叩き出している。


 ユニークスキル「魔装」はハーピークイーンの「魔力飛行」と同じ。魔力を纏って防御力に加算するスキル。

 当然反動もものすごいことになるのだが、それこそ一分で決着がつく。


 破壊を撒き散らすクレアの攻撃がせいぜい軽いパンチ程度まで抑え込まれているのだ。


 そのまま、一分間が過ぎ去り、クレアの意識が落ちる。

 そしてもう一つのクレアのスキルが発動する。


 スキル「休眠」


 実はこちらの方がクレアをユニークモンスターたらしめているスキルである。


 sp枯渇の際に自動で発動し、回復スピードを大幅に下げる代わりに回復中は周りからの影響を一切受けなくなる、というスキル。


 実際、sp切れをしょっちゅう引き起こす狂乱熊という種族は長くは生き残らない。

 このスキルがなければクレアといえどもあっという間に他の捕食者の餌となる。



 そのことを知っているうしがめは自らのスキルを解く。


 そしてもう一匹の敵の方を向く。

 うしがめにとっては敵とも言えないのだが。


「さて、これでお前の計画は終わりか?クレアの力を知って勝てるとでも思ったのだろうが詰めが甘い。少なくとも他の四天王全てを裏切らせるくらいのことはしておくんだな。」


 とは言っても殺すつもりで向かえば3人ががりでもかてるがな、と口の中でつぶやく。


 その視線の先には極彩色のオウムが。


 それは下を見てブルブルと震えていた。


 

 うしがめは自分を恐れての故だろうと思っていた。

 それは力あるものの奢りだが、ある意味当然とも言える。

 目の前で敵の最高戦力を無傷で叩き潰したのだから。


 



 そのオウムは知っていた。

 

 クレア程度では目の前の規格外うしがめを殺せないことを

 とはいえ、殺さないようにわざと手加減するだろうということを。

 そのため、バケモノといえども、戦闘後にはそれなりに無防備になるだろうということを。



 だから、そのオウムは震えるのではなく笑っていた。


 過程が自分の思い通りになったことを。

 目の前のバケモノが自分を脅威だと思っていないことを。

 そして、自分のユニークスキル・・・・・・・にそのバケモノが気づいていないことを。


 

 次の瞬間、なにも無いところから出現した鎌がうしがめの首へとせまり。


 うしがめの首と胴体は離れることとなった。

 

でもこれ、うしがめ生きてるって分かり切ってるんだよな・・・。



そういえば本日活動報告に「~ちょっとしたまとめ~」というのをあげました。


新規読者様向けのためのものです。

こうゆうの追加した方がいいよ、といった意見がありましたらぜひコメント欄で言ってください。

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