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Stellacce Twinkle  作者: 橿原るり
第二幕 リマク国編
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第1話 波打つ虹の行方

足元で花が咲いていた。

風に揺れる一輪の花は朝露できらりと光っていた。

ここはどこだろう。


吹き上がる風は丘に広がる草原を靡かせ波打っていた。


少し先に花畑が見える。

誰かがうずくまっているみたい。


こちらに気付き、立ち上がって私に手を振っている。

どうやら背の高い女性のようだ。

彼女の元へ向かい私は歩いた。


進むにつれて景色が滲んでいった。

目を擦ると手の甲は涙で濡れていた。

どうして涙が止まらないのだろう。

涙を拭いながらゆっくり彼女の元へと歩いていく。

背の高い女性の目の前まで来ると彼女は私を抱きしめた。



柔らかい風は私の耳を、頬を、髪をくすぐり、花たちの匂いをどこかへ運んで行った。

声を出して泣くなんていつ以来だろう。

駄々をこねる子供をあやすようにただ抱きしめられていた。


ああ、あれは朝露じゃなくて私の涙だ。

ここにきてから私はずっと泣いている。


「もう寂しくないよ。ありがとう。」


そう彼女に話すと肩をまるで綿毛潰さないように掴み微笑んだ。



今までの歩みはきっとあなたと出会うため。

これまでの決意はきっと私がいることを伝えるため。

今の涙はきっとあなたへの感謝のために。


私はあなたへ向けて願って祈って叫ぶ。


どうかいつまでも花の匂いが届きますように。


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