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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
199/215

鬼畜と叩き込まれていたアメリカ兵は

「捕虜になれば・・・・・

 死ぬよりも恐ろしい拷問が待ち構えている・・・

 そう 軍からそう言い聞かされてみんな信じてたから

 避難してたガマの中では兵隊さんだけじゃなく地元住民の自決も

 既に始まっていたんだけれど・・・。」


「どうしても・・・・・

 アタシは死んでもいいけれど

 どうしても子どものことをアタシは殺せなくて

 ガマの中への砲撃が止んだのを見定めてから意を決して

 子どもを抱いてガマから出て泣きながらアメリカ兵に懇願したの

『どうか どうかこの子だけは助けてやってください』って

 手を合わせて額を地面に擦りつけて

 そしたら・・・。」


「日本兵から・・・・・

 鬼畜とそう叩き込まれていたアメリカ兵が

『ダイジョウブダイジョウブ』ってカタコトの日本語でそう言って

 アタシの背中を大きな手で優しく擦ってくれたんだよ・・・。」

 オバアは涙を零しながらそんな話しを僕にした。

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