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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
191/215

きっと今でもどこかで信じているのだろう

 まだ誰もいない・・・・・

 海水浴場の砂の上にベッタリと座って

 風もなく穏やかな春の太平洋を一人で眺めていたら

 顔見知りのスナックバーのママさんが

 僕の傍に立っていて・・・。


「なにやってんの・・・・・」

 ママさんにそう笑顔で聞かれて

「べつに・・・」って不愛想な返事をしたら

「そう」とだけ言ってママさんはそのまま隣りに座って

 そしてしばらくのあいだ二人して黙って

 海を見ていたら・・・。


「戻って来るって・・・・・

 必ず 必ず戻って来るってそう言ったのに

 そしてアメリカへ一緒に行こうってそう言ったのに・・・」

 水平線よりもずうっと向こうを見つめながら

 そんなひとり言を口にしたママさんは

〝アタシ馬鹿だよね〟っていうような

 そんな顔をして笑った・・・。

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