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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
188/215

あなたは生きなさい

「おもては・・・・・

 米兵でもういっぱいだ・・・」って

 壕の入口まで行って見てきた人がそう言うと

 壕の中はそれこそもうパニックになって

〝もう助からないから皆で自決しよう〟

 という事になって・・・。


「楽に死ねるから・・・・・

 手榴弾なんかよりも注射の方が楽に死ねるから」と

 衛生兵だったその若い男の人がそう言って

 皆の腕に針を刺してまわったんです

 でも 私の番がきたとき・・・。


「あなたは生きなさい・・・・・

 米兵も子どものあなたにはなにもしないから

 大丈夫だからあなたは生きなさい・・・」って

 やさしい笑顔でその人が私の耳元で囁いて

 私の腕には針を刺さなかったんです・・・

 だから今の私がこうしているのは

 全部あの人のお陰です・・・。

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