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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
186/215

それこそ跡形もなく灰に

「夫は・・・・・

 骨壺の中に入って

 わたしの元へと帰って来ました・・・。」


「そして・・・・・

 葬儀など出来る時代ではなかったけれど

 それでもお悔やみを言いに来てくれた人たちが

 そんな人たちが帰ってわたし一人っきりになると

 軽い やたらと軽いそんな骨壺のその中から

〝カラン〟って凄く乾いたさみしげ音が

 そんな音がしたんです・・・。」


「その後・・・・・

 夫の入っているというその骨壺を

 納骨が出来る日まで家に大事に置いておいたら

 そうしたら3月10日の空襲で家ごと骨壺は焼けて

 それこそ跡形もなく それこそ灰になってしまいました

 なにが入っていたんでしょうね あの骨壺の中には・・・。」

 その方はさみしげな薄い笑み浮かべて

 僕にそんな話しをした。

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