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憲兵だったという人の話し
僕は・・・・・
戦時中『憲兵』だったという
その男の人の話しを聞いている間中
ずっと不快だった・・・。
「憲兵っていうのは・・・・・
国内の他 占領地や作戦地での
公安対策 思想弾圧 防諜などが主要任務で
俺の仕事は国内の一般民衆の思想の取り締まりが
それが戦時下での俺の仕事だったんだ・・・。」
「あの頃は……
毎日おもしろかったなぁ
なにしろ憲兵といえば誰もが恐れる
強い国家権力を振るえるそんな存在だったから
気に食わない奴がいれば有無も言わせずしょっ引いて来て
尋問と称してボロボロに成るまで拷問を繰り返して
女も それこそ女も当時は犯し放題だったよ・・・。」
聞いていて気分の悪くなるような話しを
その人は自慢げに笑いながら話した。