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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
180/215

アジュンマの話し XLII

 戦争による飢餓で・・・・・

 あばらが浮くくらいガリガリに瘦せ細った人たちの姿を

 店の棚の上のテレビで見ながら・・・。


 華北にいた頃は・・・・・

 戦時中だっていうのに なのに

 アタシは今よりもずうっと太っていたんだよ・・・

 兵隊さんのなかには自分たちに支給された食べ物をないしょで

 慰安所にいるアタシらの所に持ってきてくれたりしてたから

 だからあそこに居た頃は今よりもずっとコロコロしてて・・・

 そう言ってアジュンマは笑った後に直ぐ

 顔を曇らせて・・・。


 きっと・・・・・

 銀の箸を買ってくれた少尉さんも

 アタシが初めての女だって言ってた一等兵さんも

 いつ来ても添い寝しかしなかった兵長さんも軍曹さんも

 アタシらに優しかったあの兵隊さんたちはみんな

 きっと きっとみんな死んじゃったんだよね・・・。

 アジュンマは暗く沈んだ顔でそう呟いた。

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