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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
179/215

父親のいない子なんていくらでもいたのに

「今じゃ・・・・・

 公然とそんな呼び方をしたら

 差別だとか人権侵害だとか言われて

 言った方が糾弾されかねない時代だけれど

 でも 戦後間もない頃はまだ・・・。」


「子供は残酷だから・・・・・

 私は物心ついたころからずっと

 小学校 中学校 女学校とそれこそずうっと

『私生児』と言われて肩身の狭い思いをしてきたの・・・

 でもね 大人はもっと残酷なのよ・・・。」


「なにも好き好んで・・・・・

 未婚の母になったわけじゃないのに

 結婚を約束した父が戦地で亡くなってしまって

 父が亡くなってしまってから私が産まれただけなのに

 なのに周囲からはまるで汚い者でも見るような眼で見られて

 聞こえよがしに『親のいない子を産むなんて』とそう言われ続けて

 お母さんは私なんかよりも辛い思いをしていたの・・・。」

 そう言ってその人は唇を噛んだ。

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