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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
174/215

ご先祖様は守ってくれなかった

「空襲警報が鳴り響いて・・・・・

『防空壕に早く非難しろ』と誰に言われても

『ご先祖様が守ってくれるから大丈夫』と言い張って

 お仏壇の前から梃子でも一歩も動かずに

 いつも一心不乱にお念仏をあげていた

 そんなうちのおばあちゃんは・・・。」


「あの日の空襲で・・・・・

 いつも片時も離さずに持ち歩いていた

 仏教の経典とご先祖様の名前が記してある過去帳と

 ある意味自分の命よりも大切にしていた

 ご先祖様のお位牌と一緒に

 亡くなったの・・・。」


「あの時わたし・・・・・

 いくらどんなに強くお願いしたって

 神様も仏様もご先祖様も戦争からは守ってくれない

 だったら自分の身は自分で守るしかないんだって

 わたしあの時そう自分に言い聞かせたの・・・。」

 拳を握り締めてその人はそう言った。

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