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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
170/215

闇市があったそのお陰で

「みんな・・・・・

 戦後産まれのお兄ちゃんたちは

 戦時中は食べ物なんてそれこそなんにも無くて

 みんないつもお腹を空かせててガリガリに痩せ細っていてさ

 飢え死にした人が大勢いたってそう思ってない

 ねぇ お兄ちゃんもそう思ってない・・・。」


「確かに・・・・・

 配給で配られる食糧なんて

 十分な割当てじゃなかったけれども

 確かにいつもみんなお腹を空かしていたけれど

 それでもお上も見て見ぬふりをしてくれていた闇市があったから

 お陰で飢え死にしないくらいの食糧はけっこう手に入ったから

 戦時中でも私の暮らしていた辺りじゃ飢え死にした人の

 そんな人の話しなんか聞いたことなかったよ・・・。」


「でも もし闇市がなかったら・・・・・

 お上の配給だけじゃとてもじゃないけれど

 今頃あの戦争でこの国の人間それこそ全員死んじゃってたよ・・・。」

 そう言ってその人は笑った。

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