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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
164/215

あんな法律さえなかったら

「火災旋風って聞いたことあるかい・・・・・

 地震なんかの自然災害によって都市部で広範囲の火災が発生して

 炎を伴うつむじ風が発生する現象のことなんだけど

 それはまるで炎の竜巻でさぁ・・・。」


「そんな火災旋風は・・・・・

 空襲などの人災でも発生するんだよ・・・

 屋根さえ突き破るアメリカ軍の焼夷弾によって

 木と紙で出来ていた当時の住宅なんかあっという間もなく燃えて

 そして燃え広がって辺り一面火の海になって

 火災旋風になるんだけど・・・。」


「そうなったらもう・・・・・

 消火なんか出来やしないんだけど

 でもねぇ あの当時は『防空法』ってのあってさ

 そこには空襲時の消火義務と懲役や罰金刑も規定されていて

 そして内務大臣が退去を全面的に禁止すると明言したもんだから

 逃げることも出来ないで熱風に焼かれて大勢死んだんだよ

 あんな法律さえなかったら助かっただろうにねぇ・・・。」

 そう言ってその人は深い溜息を吐いた。

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