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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
162/215

母は狂ったように叫んで泣いていました

「白木の箱に・・・・・

 ついこないだ戦争に駆りだされて行った兄が

 白木の箱に入って戻って来た日のことです・・・

 その箱をただ黙って胸に抱いていた母は

 ただのひと言も声を発することもなく

 ただ涙をこらえて泣いていました・・・。」


「そういう・・・・・

 自分が産んで育てた子が戦争で殺されても

 それでもどこにも誰にも文句の一つも言えやしない

 そして声を上げて泣くことすら許されない

 そういうご時勢だったんです

 戦争中は・・・。」


「でも だからといって・・・・・

 納まりがつくほど人の心は簡単じゃないから

 あの日から母は 時折り布団を頭から被って

 狂ったように叫ぶようになりました・・・。」

 娘さんの話しだとその行為は

 死ぬまで続いたそうです。

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