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これはないしょの話しなの
「ここで・・・・・
死体を火葬にしたの・・・
どうしようもないほどもう火葬場が手一杯で
しかたがなくてここに死体を集めて
廃材をくべて火葬にしたの
でもね・・・。」
「いくら・・・・・
どんだけ火を燃やしても
それでも死体は骨にも灰に成らずに
人の形をとどめたままで真っ黒焦げに成るだけで
火が消えてもいつまでも燻り続けて
煙を吐き続けているの
だから・・・。」
「しかたがないから・・・・・
そんな遺体をこの校庭の下に埋めたの
でもねそのことは子供たちにはないしょなの
だって 怖がるでしょ」と言って
その人は目を伏せた・・・。