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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
146/215

お母さんには感謝しかありません

 中国残留孤児のその人は・・・・・

 大粒の涙をボロボロ零しながら流暢な日本語で

 お母さんのことを僕に話してくれた・・・。


「満州で敗戦を迎えました・・・・・

 わたしはあの時まだ幼かったんですけれど

 それでも大人たちの言っていることは理解できました

『ソ連の兵が攻めてくるその前に皆で死ぬのだと

 殺される前に辱めを受けるその前に・・・』

 そう言っていました・・・。」


「でも・・・・・

『あなたは生きなさい』

 お母さんがわたしの耳元でそう言って

 皆に内緒でわたしに毒を飲ませなかったんです

 そのお陰で一人だけ生き残されて辛い思いもしました

〝なんで なんでなんであの時一緒に死なせてくれなかったの・・・〟

 そんなことを思ってお母さんを酷く恨んだこともありました

 でも今は あの時助けてくれたお母さんには

 感謝しかありません・・・。」

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