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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
142/215

姉はオンリーさんでした

 その方は・・・・・

 車椅子に乗せたその高齢の女性のことを

「私の姉です」と僕に紹介してから・・・。


「戦後・・・・・

 姉は〝オンリーさん〟でした・・・

 働き手の男がいなかった私の家では

 戦後直ぐに姉が米軍将校の日本人妻となって

 病弱な母とまだ幼かった私のことを

 養ってくれていたんです・・・。」


「姉は今・・・・・

 認知症がかなり進行して

 自分が誰なのかさえもうわからないのに

 なのにオンリーさんだった頃の記憶を

 時折り思いだしては泣くんですよ

 そんな そんな哀しい記憶こそ

 忘れてくれたらいいのに・・・。」

 そう言ってその方は

 涙ぐんだ。

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