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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
141/215

アジュンマの話し XXXIII

 同じ慰安所に・・・・・

 フィリピン人の娘がいたんだよ

 きれいな顔をしてて笑い顔が可愛くてさ

 だからその娘を指名する兵隊さんも大勢いてさ・・・。


 そんなフィリピン人の娘が・・・・・

 若い兵隊さんと逃げたんだよ 逃亡だよ

 でもねえ直ぐに捕まっちゃって連れ戻されて

 娘の方は謹慎だけで罪にも成らなかったんだけれど

 男の方は軍隊での兵士の逃亡は重罪だから

 アタシは見てはいないけれど

 銃殺刑になって・・・。


 それを知ってさ・・・・・

「ワタシのセイダ ワタシのセイダ・・・」

 そう言ってずっと泣き続けていたフィリピン人の娘の

 その泣き声がしなくなったんで心配で見に行ってみたら・・・

 アジュンマは暗い顔をしながらそこまで話すと

 慰安婦は恋なんかしちゃいけないんだよ・・・。

 そう言って長い紫煙を吐いた。

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