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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
135/215

死体が川の水を堰き止めたの

 その人は・・・・・

 その川を横断する堰に向かって

 眼をとじて静かに手を合わせていた・・・。


「戦時中のことだけど・・・・・

 空襲でこの町全部が焦土と化して

 火事のその炎から逃れようとした人たちが

 この川の中に大勢逃げ込んだんだけど

 炎は川の水のその上を追って来て

 そしてそこにいた人たちを

 焼き殺したの・・・。」


「この川は・・・・・

 けっこう川幅もあるでしょう

 底は浅いけど水もかなり流れてるし

 そんなこの川の水が堰き止められたの

 流されて来た死体があの堰で折り重なって

 あの空襲の後にこの川の水を堰き止めたのよ・・・。」

 そう言うとその人はまた堰に向かって

 静かに手を合わせた。

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