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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
133/216

今は誰に何を聞かれたって

 その人は・・・・・

 それこそそこらじゅうに聞こえるくらいの大きな声で

 戦時中の暮らしを僕に話してくれた・・・。


「当時は・・・・・

 ほんと息苦しかったよ

 いつもヒソヒソ声で話しててさ・・・

『国防婦人会』っていうのがあったんだけど

 憲兵を後ろ盾にしていつも威張ってる嫌な奴らでさ

 奴らと奴らの誰だかはわからない手下連中が見張ってて

 それこそどこかでいつも聞き耳を立てているんだよ

 だからさ 銭湯の中でした女同士の冗談ですら

 憲兵にチクられて特高に連れてかれた者を

 あたしは何人も知ってるよ・・・。」


「なんだかんだといっても・・・・・

 周りを気にして声を潜めることもなく

 誰に何を聞かれたって命を取られるわけでもなく

 自由になんでも言える今の時代はほんといい時代だよ・・・。」

 そう言ってその人は声高に笑った。

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