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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
131/215

今でも私は自分を恥じています

「今でも私は・・・・・

 戦場でただ怯えて震えているだけで死ねなかった

 そんな臆病者の自分のことを深く恥じて生きています・・・。」


「眼の前で・・・・・

 大勢の仲間が死ぬところをこの眼で見ました

 砲弾が直撃して肉片になって即死した者もいましたが

 そんな一瞬で死ねるなんてことは稀にしか起きない幸運で

 銃弾にあたって腹に穴が空いても地雷で脚が吹き飛ばされても

 それでも人は直ぐには死ねないんです 直ぐには

 だから藻掻き苦しみながら泣き叫んで

 やっと死ねるんです・・・。」


「そんな死に様を見ているうちに・・・・・

 死ぬ為に戦場に赴いたのに死ぬのが怖くなって死ねなくなって

 仲間たちがただ死ぬその為だけに戦っているその間中ずうっと私は

 塹壕の中で息を殺して死んだふりをして生き延びました・・・

 きっと私はこれから先もこの恥を抱えたままで

 死ぬまで生きてゆくんでしょうね・・・。」

 そう言ってその方は薄く笑った。

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