表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
129/215

手足が一本無くても生きてはゆけるけど

「私は戦時中軍医として・・・・・

 満州で陸軍に従軍していました」と言ってから

 その先生は話しをはじめた・・・。


「被弾したとしても・・・・・

 頭じゃなければ即死はしない

 腹だってよっぽどじゃなければ助かる

 とはいっても戦地では大した治療はできなかったから

 今なら死ななくてもいい負傷兵が大勢死んだけどね

 でも それでも腕や足を被弾したくらいならば

 野外病院の処置でも大抵元通りに治るのに

 なのに自ら懇願する者たちがいるんだよ

『どうか切断してくれ』って・・・。」


「なぜかわかるかい・・・・・」

 先生にそう訊かれて僕が首を捻ると

「手や足が欠損すると兵役を免除されるからだよ

 手や足が一本無くても生きてはゆけるけど

 戦場にいたらほぼ確実に死ぬからだよ」

 そう言うと先生はフッて笑った・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ