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僕に託された戦争体験  作者: kei (^-^)/
114/215

この苗字は自分でつけました

 三つぐらいのときに・・・・・

 中国残留日本人孤児となったその女性は

 自分の苗字も名前も誕生日もそして日本語も

 なにも覚えていなくて・・・。


 カタコトの日本語で・・・・・

「この にほんのみょうじは じぶんでつけました

 そして たんじょうびは にほんにきたひにしました」

 パサついてほつれた長い前髪をかきあげながら

 そんなことを話してくれたあの女性のことを

 僕は今でも時折り思いだして

 そして・・・。


 逢えたのだろうか・・・・・

 ずっと探していた親族には逢えたのだろうか・・・

 日中共同調査により日本人孤児と確認されたというだけで

 なに一つ自分のことを証明する物など一切無くても

 それでも逢いたいと強く願うその思いが通じて

 神様は奇跡を起こしてくれたのだろうか・・・

 そのことが今でも気になる・・・。

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