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作戦参謀だった方の懺悔
「戦争とは・・・・・
最小限の犠牲で
最大限の成果を上げる為に
情報を冷静かつ効率的に分析して
戦局を的確に把握して立案したその作戦を
それを機械のように淡々と行なうべきものなのだ
だからその為に我々作戦参謀がいるのだと
そう自分は教え込まれて・・・。」
「自分は・・・・・
それが最小限の犠牲だと信じて
そして最大限の成果を上げられるものだと確信して
事前に大勢の味方の兵士が死ぬのがわかっているのに
なのにそんな作戦を幾度も立案して幕僚に提案して
実際にそんな作戦を幾度も幾度も実行させて
100人単位の味方を何回も殺しました・・・。」
その方は・・・・・
まるで神様のその前で懺悔でもするみたいにして
僕にそんなことを話した・・・。