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戦争における善悪の定義は
「戦争において・・・・・
何が善で何が悪だなんて
そんな分かり切ったことを考えるのは
実に愚かなことです・・・。」
「一般的な善悪の定義ならば・・・・・
時代と共に状況次第で変わることもありますが
戦争における善悪の定義はいつの時代でも不変です・・・
なぜならば 戦争というのはたとえいつの時代だとしても
敗者は勝者に絶対的な服従を誓うしかなくて
何をされてもどうする術も無いのが
それが戦争なのですから
だから・・・。」
「常に・・・・・
勝った方の言い分がそれが正義となり
負けた方の言い分はそれが不義となるものなのです・・・
つまり 勝てば善そして負ければ悪となるのがそれが戦争なのです
だから戦争をするなら絶対に勝たないといけないのです・・・。」
その先生はそう言うと不敵な笑みを浮かべた。