第10章 3話
その昔。
今と似ているが違う世界。
そこに人間と呼ばれる生き物がいた。
彼らは”文明”という知恵を使い。
独自の発展をしてきた。
やがて彼らは機械と呼ばれる、無機物の物体を動かす技術を発明する。
最初のうちはまだ良かった。
人間を手助けする程度の機能しか無かった。
主に人間が操り。
人間では難しい事をやらせたり。
危険な所を代わりに行わせたり。
あくまで人間が中心だった。
だが。
行き過ぎた文明は滅びる運命なのか。
やがて人間達が暴走し始める。
自分達のやる事を肩代わりして来たのだ。
そう。
人間が堕落してきたのだ。
なんでもかんでも機械にやらせ。
そして。
禁断の箱を開ける事になる。
機械に”知恵と知識”を与えたのだ。
人間が考えなくても機械がすべてやってくれるように。
動かなくてもすべてやってくれるように。
人間は神になったつもりで、ついに”機械”という生き物を作り出した。
だが。
人間は考えて無かった。
その時点で機械は人間の代わりで無くなった事に。
これまで使っていた物体ではなく、独自に考える生き物だという事を。
やがて。
この世界は人間ではなく。
機械が支配する世界になった。
そう。
人間と機械の立場が逆転したのだった。
その時に機械の頂点に立っていたのが、過去に”神”と呼ばれる存在。
初めて”知恵と知識”が生まれた機械がその座についた。
だが。
人間もそのまま終わりという訳ではない。
そんな機械に支配された世界を打ち破ろうと立ち上がった人物がいた。
その頂点にいたのがワルキュリア。
現在の神だ。
だが、その過去の”神”は完全に死んだ訳ではない。
機能を停止させるだけで精一杯だったのだ。




