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第10章 白虎

ごそ。

音がした。

え?

その方向を見る。

なんと。

メデューサの残骸が動いている。

まだ生きてるの!?

逃がしちゃいけない!

「とどめ!」

私は走る!

胴体から下の部分。

ちょうど蛇の形の所だけが動いている。

まるで昆虫のように。

今のうちに完全に倒してしまわないと!

だが。

私がそこにたどり着く前に、鞭によって粉々になってしまった。

「誰!?」

そこにいたのは。

虎柄の衣服を付けている女性だった。

もの凄くグラマーな人みたいだけど。

いったいどうしてここに?

「ヤマタノオロチの部下がいるって話だったけど、まさかすでに救世主の手によって倒れていたとはね」

え?

「あの、あなたは?」

「ごめんなさい」

腰を微妙にひねる。

やけに色っぽい気がする。

「私は白虎。四神の一人で西側を守っているわ」

この人が白虎?

また人間にしか見えない姿。

虎っぽいのは着ている衣装のみ。

いや。

良く見ると目が猫目になってる。

だけどそこまで変って訳でもない。

それにしても。

これまで会った四神は3人だけど。

みんな個性が違うというか。

青龍さんが綺麗系、朱雀さんが可愛い系だとしたら、白虎さんは妖艶系と言った所かな。

「ヤマタノオロチの部下のメデューサが機械化したって聞いたのでね。放っておいてはおけないと思って来たんだけど」

なるほど。

それでここにいるのね。

「ちょうどいいわ。私の神殿まで来なさい」


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