第8章 10話
「これでよし」
わりとあっさりと解きやがった。
簡単にやってみせたが、いくら動きが分かっていても思考錯誤とかするかと思ったが。
考えていたのも、おそらく1分ほどだろう。
あまりにも早い。
こいつもしかして、元々頭がいいんじゃないのか?
確か林動は有名なお嬢様学校に通ってるって聞いた事があったけど。
納得せざるを得ない。
あまりにもオタクっぽい思考が目立っていたが。
普通に頭がいいんじゃないか。
「ほら、奥への扉が開いたよ」
おっ。
本当だ。
その中には。
宝箱が一つ。
「これは?」
「そりゃあ、メデューサが欲しがってる金の卵が入ってるんじゃない?」
当たり前のように言う。
そりゃあ、こいつの知識では常識なんだろうが。
林動が開けてみる。
すると。
林動の言った通り、金色の卵が入っていた。
卵とは言っても。
鶏の卵の大きさではない。
もっと大きい。
「いくらなんでも大きすぎじゃねぇか?これ何の卵だ?」
直径で20~30センチぐらいありそうだ。
「ダチョウの卵だったらそれぐらいあっても不思議じゃないね」
ダチョウだと?
「なんでやつらがそんなのを?」
「さあ?それは聞いてみないと分からないよ」
そこまでは分からないようだ。
「ただ問題が一つ」
なんだ?
「メデューサがこれをもらって素直に引き下がるかって事よ。だからロボさんに街人を避難させてるの」
「それってもしかして。戦いを想定して?」
林動はうなずく。
「ああいう奴らが素直に約束を守るとは思えないし」
林動とは思えないぐらい厳しい意見だな。
「お前、人を信用してんのか疑ってんのか分からないな」
「そう?基本的に敵の約束は破られるものだと思ってるよ?」
なんとまぁ。
その辺りはあっさりしている。
「そうなると新たな問題が一つ」
「なんだ?」
「あれが私の知ってるメデューサだとすると、戦うのはかなり大変よ」




