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第5章 5話

何を考えている!?

どう考えていても、協力しないと勝てないだろ?

「大丈夫。理不尽な強さの敵と戦うのは慣れてるから」

おいおい。

そんな事、普通慣れる訳ないだろ。

こいつはいったいなんなんだ?

「ほう。俺の強さを分かってて、1対1がしたいとは。変わった奴だ」

「敵とは思えない、紳士な行動のお礼よ」

それは確かにそうかもしれない。

こいつは俺たちを。

いや。

葛葉を殺したい、化け物のはずだ。

それなのに、部下の介入を拒んだ。

あくまで、自分で倒したいという感じだ。

俺達、不良の世界でもタイマンをするのは単なるプライドのため。

こいつにも、そういうのがあるのか?

葛葉は化け物の周りをぐるぐる回る。

隙を探しているみたいだ。

しかし。

そこまで戦い慣れてるのか?

動きがややぎこちない。

とても慣れてるとは思えない。

油断させる為にしては、不自然だし。

「はぁ!」

斧が振り下ろされる!

だが。

葛葉はあえて懐に飛び込む!

「『雷拳!』」

拳で斧を横へと弾かせる。

なんて奴だ。

あの衝撃波が怖くないのか?

「よく来たな」

「そうね。あれ、威力は高いけど。威力を溜めるために一瞬動きが止まるからね。それで判別出来るよ」

なに!?

あのたった一発で見切ったのか?

「あの技の欠点を見切るとは」

「ゲーマーをなめちゃいけないよ」

慣れてると言ったのは、伊達じゃないって事か。


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