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第3章 6話

「どうやら、私の予測通りに簡単に勝てたみたいね」

「簡単じゃなかったよ」

なんとか勝てたという感じ。

もし私の能力が雷じゃなかったら。

まず間違いなく、戦いは長引いていた。

「あら。あなたの能力が雷だって分かってて言ってたのに」

え?

それじゃぁ。

「ワルキュリア様から全ては聞いているわ」

知ってて、雷を放つ龍を?

なるほど。

そこまで把握済みって訳ね。

「これであなたの身体能力は少し上がり」

少しって。

確かに、敵を1体倒しただけ。

ゲームみたいに飛躍的に上がるって事は期待していなかったけど。

「あなたのその雷の威力は飛躍的に上がってるはずよ」

え?

まさか。

「雷拳!」

うわっ!

これまで手のほんの少しあたりしか出ていなかった雷が。

手が見えないほどの量に増えている。

凄い!!

「龍の雷の力を吸収して、その分パワーアップしているもの。それぐらい当然よ」

あっ。

最後の雷の攻撃。

あれを受け止めた時に感じた感覚はそういう事だったのね。

「これで分かったでしょ?なぜワルキュリア様がここを一番に選んだのか」

それじゃあ。

「まずはあなたのその雷の威力を上げない事には、これからの冒険は困難だもの」

確かに。

攻撃する能力があるとはいえ。

今の所、雑魚ぐらいしかまともに戦えないとは思う。

さっきの龍だって、雷の力を無効化出来なかったら勝てたかどうか。

「次は南の大地を目指す事になります」

北?

えっと、四神の南って言うと。

「朱雀?」

「そうです。彼女は私のような温厚じゃないから、気を引き締めた方がいいわよ」

青龍さんでもこれだけ苦戦したっていうのに。

先が思いやられるわね。

「そうそう。それと、ワルキュリア様から預かってる物があったんだわ」

預かり物?

「これよ」

そう言って私に差し出したのは。

イヤリングだった。


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