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4ー4 領地視察

 4ー4 領地視察


 俺は、カイさんを執務官に任命した。

 カイさんには、ラザニエルさんと一緒に領地経営の補助をしてもらうことになった。

 「なぜ、僕に?」

 カイさんは、眼鏡越しに俺をいぶかるような黒い目で見つめていた。

 カイさんは、この世界では珍しい黒髪黒目だった。

 黒髪黒目は、魔力量が多いという話だが本当だろうか?

 まあ、領地経営に魔力量は関係ないしな!

 例え、カイさんが抵抗しようとも俺たちの考えは変わらないし!

 魔鏡が言うことはだいたい正しい。

 その魔鏡がカイさんに執務を任せるべきだと言ったのだ。

 「新しい代官とそれからカイさんが必要だと思う人員の採用は、カイさんに任せるから」

 「な、何を!?」

 カイさんが動揺して俺とラザニエルさんに訴える。

 「僕にそんな大役は、無理です!僕は、ただの代官ですから!」

 「大丈夫!」

 俺は、天使のような笑顔でカイさんを見上げる。

 「俺は、カイさんを信じているから」

 そして、何より俺は、魔鏡を信じているし!

 こいつは口が悪いが嘘はつかない。

 魔鏡がカイ・ロルムにまかせるべきと言ったんだ。

 俺は、突然の人事に憤っているらしいカイさんに背を向けるとさっさと部屋から出ていった。

 あとは、カイさんとラザニエルさんにまかせることにして。

 俺には、することがあった。

 それは、領地の視察だ。

 屋敷をラザニエルさんたちに頼むと俺は、アネッサとロリスを連れて出発することにした。

 まずは、屋敷のお膝元である領都アナゼルに向かう。

 メイド服だと目立つのでアネッサには、町娘風のワンピースに着替えてもらう。

 俺は、いつもの白シャツに黒いくたびれたズボンという姿に茶色いローブを羽織っている。

 誰もこれが領主代行とは思うまい。

 俺たちは、アナゼルの街にある冒険者ギルドへと向かった。

 領地を旅するために数人の冒険者を雇うことにする。

 護衛はアネッサで十分だからどちらかというと世慣れた人物の方がいい。

 ギルドの受け付けで僕とロリスを抱いたアネッサが受け付けのお姉さんに仕事を依頼しようとしたとき、がらの悪そうな連中が絡んできた。

 「おいおい、なんでこんなとこに獣人がいるんだぁ?」

 

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